占い師「…あなたの周りには7つの光が見えます…」 衣玖「(光…稲光かな…?)」 占い師「まだ小さな光ですがやがて導かれ大きな光となり…」 占い師「おおおぉ…こ、これわッ!!キェェェェェェッ!!」 衣玖「うわぁっ!?ビックリしたぁ」 占い師「見える…見えるぞぉっ!!」 衣玖「あの…私の運勢……」 占い師「出ました…貴女にはそう遠くない未来に新たな出逢いがあるでしょう」 衣玖「で、出逢い!?」 衣玖「で、出逢いというのは、その…もしかして…!?」 占い師「水晶玉には、確かに立派な角の持ち主が映っておりました」 衣玖「いやぁ〜ん!本当ですか!!」 占い師「そして、この出逢いが貴女のこれからの人生を大きく変化させるとも…」 衣玖「うへへへ…」 占い師「………」 衣玖「おっと、私としたことが…ところでそれは何時頃に…」 衣玖「って、あれ?」 衣玖さんが変なことを考えている間に辺りには誰も居なくなった! 衣玖「ど、何処へ消えたのかしら…まだ御代も払ってないのに…」 衣玖「ま、いっか、お家か〜えろっと♪ ふんふんふ〜んふふふふふ〜ん♪ あったらしい〜出逢いが〜わったしを〜まっている〜♪」 占い師「ふふふ…まずは一人…」 謎の黒猫「なぁ〜ご」 占い師「さあ、後をつけなさい。あの娘から目を離さないようにね…」 所変わって… チリンチリン〜ン 早苗「ぅおーりゃー!どけどけ〜♪」 早苗「わっわっわーーわーーたしはー♪」 チリンリンリン♪ 早苗「ちっちっ、ちてーのでーっまえやさーーん♪」 早苗「きょーもいーますぐおーとどけだー♪」 キキィ…ピタッ! 早苗「やりました早苗選手!今日も余裕のよっちゃんで目的地に到着です!」 永琳「…あとはこれをゆっくり混ぜれば…慎重に…慎重に…」 早苗「ちわーっす!お昼ごはんですよー!!」 永琳「あっ!!!!」 さとり「いらっしゃい。いつも早いわね」 早苗「はい!速さが一番味は二番が売りの博麗食堂ですから!」 さとり「ふふ。さあ、上がって」 早苗「今日はチャーハンですよ〜」 さとり「まあ、美味しそう。頂きまーす」 永琳「ふぅ…私も食べるわ」 早苗「あっ、先せ…うわぁ、どうしたんですか!?」 永琳「大した事じゃないわ」 早苗「そうですか!はい、これ先生のぶんです!」 さとり「今度作り方聞いてきてよ」 早苗「はい!任せてください!」 早苗「えっ?あれから何があったかって?」 永琳「もぐもぐ…何処見て話してるのよ?」 さとり「ごっくん…また何か始まりましたね」 早苗「しょうがないなぁ♪それじゃあTVの前のみんなにだけ、早苗ちゃんがこっそり教えて あ げ る ♪」 デーンデーンデーンデーン… チュドーン!! ぱぱぱっぱぱーっぱっぱ−っぱぱー♪ ナレーション(早苗)「ついにたどり着いた最後の決戦! まだ傷の癒えぬ早苗隊員は玉砕覚悟で突撃を開始したのだった!」 早苗「ふふ…面白いわ。その程度で私を止められるとでもッ!」 永琳「駄目よ!傷口が開いちゃう!お願い、行かないで〜」 早苗「先生……大丈夫、必ず帰ってきます!」 早苗「えへ…えへへへ…」 さとり「しかし不思議なものね。こうやって地上の人たちと一緒にお昼なんて」 永琳「そうね。あの時は想像もしてなかったわ」 さとり「まったくですよ」 永琳の脳裏にあの時の記憶がよぎる… 早苗「おはようございます先生!どうです?一緒に体操しませんか?」 永琳「うぅ…頭痛い…」 早苗「おや?元気ないですね??」 永琳「(全く…誰のせいよ…)」 早苗「さあて、そろそろ突撃しましょうか」 永琳「そうね…こんな戦いさっさと終らせてぐっすりベッドで眠りたいわ」 早苗「私は帰ったら…」 永琳「おっと、お喋りはそこまでよ」 っちゃっちゃっちゃっちゃ〜ら〜♪(←クラシック こぽこぽこぽこぽ… さとり「う…んっ…ふぁぁ。良く寝たぁ。あら、これがあの天狗の新聞ね…」 早苗「……大丈夫です。見張りは居ません」 永琳「思ったより警備は手薄のようね」 早苗「やはり私達は裏ゴールを抜けて隠しルートを進んでいたみたいですね」 永琳「はぁ…(何のことかしら?)」 っちゃっちゃっらっらっらら〜♪ ガション! さとり「あっ、焼けた焼けた♪」 早苗「……良し!ここも安全そう…」 永琳「しーっ!何か聞こえない?」 早苗「…これは……近いですね」 ちゃらららららららら〜っちゃっちゃっちゃ〜♪ さとり「やっぱり朝はコレじゃないとね。 それじゃあいっただっきま〜s…」 永琳「どうやらこの部屋から聞こえてくるみたいね…」 さとり「熱っ〜い!」 早苗「むっ!?少女の悲鳴!!!」 永琳「…少し…様子を見ましょう」 早苗「中では一体どんな恐ろしい拷問が…」 さとり「熱っ!あつっ…きゃぁ!」 さとり「あ痛たた…転んじゃったぁ…」 早苗「先生…何か見えますか?」 永琳「あれは…女の子が床に座り込んでいるわ!」 早苗「何て酷い!いたいけな少女を足腰立たなくなるまで…」 永琳「しーっ!ちょっと静かに!」 さとり「あ〜あ…お片づけが大変ね…うん、でもおいひい♪」 永琳「ディ・モールトべネ!」 早苗「先生!先生ばっかりずるいです!私にも覗かせてください!」 永琳「邪魔しないの!今良いところなんだから…」 早苗「良いところ!?ますます見たくなりました!」 永琳「うふふふ…これはとんだ掘り出し物ね。こんな地下深くまで来た甲斐があったわ」 さとり「ふぁっ!?い、今変な電波が…」 さとり「おかしい…今この屋敷には私以外誰も居ないはずなのに…」 早苗「さあ、先生!そこを替わってください!」 永琳「あっ、ちょっと押さないで…」 さとり「…う〜ん……近い…ハッ!?」 永琳「しまった!気付かれたみたいよ!」 早苗「そんな!こうなったら人質の少女の確保が最優先です!」 永琳「仕方ない、乗り込むわよ!」 さとり「…ッ嫌ァあぁぁぁぁぁぁっ!?」 早苗「うぉーーー!」 永琳「ええい!敵は!?何処に隠れた!?」 早苗「さあ、私達が来たからにはもう大丈…あれ?」 さとり「み、ミイラのおばけ…がくっ…」 早苗「しっかり!傷は浅いぞー!」 さとり「まったく…あの時は本当にビックリしたんだから」 永琳「あっ、また勝手に見たわね」 早苗「何をそんなに怒ってるんですか?」 さとり「あ、戻ってきた」 早苗「???そうそう、先生。オーナーに頼まれてた例の物は出来てますか?」 永琳「むっ!?私を誰だと思ってるのよ?」 早苗「えっと…ちょっと変わった所のある先生だと…」 永琳「あ、そんなこと言うの?それじゃあ渡すの止めよっかな」 早苗「嘘嘘!冗談ですよ!やだなあ、あははは…」 さとり「(嘘は嘘でもかなり良い方の嘘なのね…)」 永琳「それにしても行き倒れねえ…」 さとり「おかしいわね…この辺で何かあれば私が知らないはずは無いんだけど… やっぱり地上と連絡が取れなくなったことと関係あるのかしら?」 早苗「えっ!?地上で何かあったんですか?」 永琳「そうなの?全然知らなかったわ…」 さとり「詳しい事は私も分からないわ…というか貴女達コッチに馴染みすぎよ」 星「…最後の望みをかけて…えいっ!」 ぴらっ… 星「……やっぱりこういう事ですか…」 星「それでも村紗なら…村紗ならきっと良い物くれると信じてたのに…」 〜回想〜 村紗「待って〜!」 星「もう何もいりません…」 村紗「そんなこと言わずにさ、ほら。後でちゃんと読んでおいてね」 〜回想終わり〜 椛「やっと追いついた〜」 星「はぁぁぁ……」 椛「それはさっきのお買い物メモ……ははぁ〜ん♪」 星「な、なんでしょうか…?」 椛「いやあ、下っ端は辛いねえ。同じ下っ端同士仲良くやろうよ♪」 星「下っ端じゃありません…私にはナズーリンという部下が……そういえば無くしてしまいました…」 椛「見栄なんか張らなくても良いって♪ほら、それよりキミの分」 星「とうとうまともな物を頂いてしまいました…じ〜ん…」 椛「ほらほら、こっちこっち」 星「この穴は…まさかココから降りるのですか?」 椛「そだよ」 星「見た感じ結構狭そうです…」 椛「入り口だけはね。前に爆発があって随分広くなったんだよ」 星「中に入った事があるんですね。それじゃあ道に迷う事はなさそうです…」 椛「それがさあ、何故か私が入るとその度に形が変わっちゃうんだよ…」 星「それって…怪物とかいっぱい棲んでいそうで怖いです…」 椛「う〜ん、そういうのには会った事が無いかなあ」 星「そ、そうですか…」 椛「ここで話してても仕方が無いよ。ほら降りるとき足元気をつけ…」 ステーン! 星「転んでしまいました…」 椛「あーあ、言わんこっちゃ無い」 椛「ほら、元気出して行こうよ!」 星「ぎゃー!な、何か居ます…!」 椛「あっはっは♪ただの蝙蝠だよっ!」 椛「あ、ちょっと待ってて。迷わないように目じるしつけてくるよ」 星「毎回カタチが変わるのでは?」 椛「無駄になるかもしれないけど、一応ね。覗いちゃダメダヨ」 |