星「見られるとマズイのでしょうか…?」 シュワー… 星「何の音でしょう…?ハッ、まさか…や、やっぱりマーキングといえば…アレですよね!」 椛「ふ〜んふんふ〜ん♪るーるっるる〜♪」 星「途中で足りなくなったら私もしなくちゃいけないのでしょうね…は、恥ずかしいです…」 椛「でけた!完璧だね!!」 椛「お待たせー。それじゃあ行こっか」 星「もみさん大変です…!まっくらやみです…!」 椛「ここは特に暗いね…今までこんなには出くわしたことなかったのに…」 星「こ、ここを進むんですか…?」 椛「しょうがないよ…慎重に行くしかないね…(何か喋り方がうつっちゃったなあ…)」 星「く、暗いです…前が見えません…痛っ…明かりっ…!このヘルメット…電池が切れてます…」 星「もみさんは良く平気で進めますね…」 椛「くんくんくん…こっちから“何か”の臭いがするよ!」 星「ああ、そういう事ですか…ハッ!そういえばミニ雲山の事を忘れてました…」 椛「あそこが少し明るいね…行ってみよう!」 星「ここは…行き止まりみたいです…」 椛「あれえ?何か居ると思ったんだけどなあ…?」 星「分かりました!きっとどこかに抜け道があるんですよ…」 椛「そうかなぁ…くんくん…この匂いぅわぁ!?」 星「もみさん?……あれ?」 星「も、もみさん!?もみさーん!」 しーん 星「も、もみさんが消えてしまいました…」 星「い、いやだなあ、冗談は止めてくださいよ… ハッ…さては私を置いて先に戻ってしまったのでは… まっ、待ってくださーい…!」 ルーミア「そこまでなのか!」 星「う、うわああっ!で、出口が喋りました…!」 ルーミア「この部屋から一歩も出さないのかー!」 星「お、お前は何者なのかー…?」 ルーミア「私はアリス遊撃隊のルーミアなのさー!お前達、ちょっと聞きたい事があるのかー」 星「ふ、ふざけた喋り方しないで下さい…ハッ、もみさんを攫ったのはお前だな…!返してください…!」 ルーミア「嫌だと言ったらどうするのかー?」 星「し、仕方ありません…力ずくで奪い返すのみです…!」 ルーミア「ふっふっふ…こんな暗いところで、強くなった私に勝つのは無理なのかー!」 星「やってみなくちゃ分かりません!それっ…!」 星の弾幕が闇に吸い込まれる! ルーミア「おっと、危ないのかー」 星「あれ?確かに当たったはずなのに…」 椛「や、やめてー!私に当たってるよー!」 星「もみさん!これでは迂闊に手が出せません…」 ルーミア「今度はこっちから行くのかー!お前も取り込んでやるのかー!」 星「影が…迫ってきます…こ、これまでなのかー…」 星「ち、近寄らないで下さい…!」 ルーミア「ほれほれー、後がないのかー」 星「このっ、このっ!あっち行け…!」 ルーミア「面倒臭いヤツだなー。それじゃ先にコイツから始末するのかー」 椛「うわっ!!ちょっ…駄目っ…アッー!」 ルーミア「もぐもぐもぐ…」 星「も、もみさんっ…!?」 椛「たっ、食べられるー!」 ルーミア「ガジガジ…」 星「あわわわわ…もみさん…もみさんっ……!」 椛「…ぅあぁ………」 ルーミア「ごっくん…ゲフッ……」 星「もみさんが食べられてしまいました…」 ルーミア「ぺっ、ぺっ」 星「ああ…“お骨”が……いきなりエア木魚が役に立ってしまいました…」 星「ナンマイダーナンマイダーぽくぽくぽくぽく……」 ルーミア「何これ、美味しくないのかー」 星「って、良く見たらこれはキュウリのヘタじゃないですか……」 ルーミア「生臭い野菜はキライなのかー!」 星「身代わりの術を使うとは…流石もみさん……」 椛「感心していないで早く助けてよー!」 星「そうでした…でもやっつけ方がわかりません……」 ルーミア「口直しに今度こそ犬肉を頂くのかー」 星「仕方がないです…あんまり使いたくありませんが……」 星「しかしこれ…何が入ってるんでしょうね…?」 椛「何でも良いから早くー!」 星「ちょっとのぞいて…うわぁ!直視できません…目がしばしばします…!」 ルーミア「さっきから何を遊んでるのかー?」 星「いいやこのまま投げちゃえ!えいっ…!」 ルーミア「何かくれるのかー?」 星「ふぅ…助かりました……」 ドクンッ!! ルーミア「うっ…な、何を食べさせたのかー!?」 星「やりました!こうかはばつぐんです…!これでもみさんも助かるはず…」 ルーミア「あ、頭がぐらぐらするのくぁー…」 椛「ぐぇ〜〜〜!な、何か充満してきたよーー!!」 ルーミア「ぐ、ぐるじいのかー!」 椛「厄い、厄いよぉ!」 星「あ、あれ?何故もみさんまで苦しんでいるのでしょう…?」 ルーミア「こ、このままではヤバイのかー!一旦能力を解除するのかー!」 星「おお…や、闇が引いていきます…」 ルーミア「覚えてろなのかー!」 星「これは…に、逃げたのでしょうか…? いや、そんなはずないです…これはきっとワナです…誘われているのです… まだまだ油断は出来ません…」 星「しかし!まずはもみさんの無事を確認しなければなりません… 危険ですがここは追いかけるしかありません… ミニ雲山、行きますよ!一緒に探してください…」 星「もみさ〜ん、生きてますか〜…? 生きてたら返事してください〜… ハッ!?そ、そこに居るのはもみさんですか…?」 星「やっぱり!よかった、無事だったんですね…」 椛「………」 星「もみさん?あ、さっきの小袋拾ってきてくれたんですね…」 椛「ウウウウウウ…」 星「どうしたんですか…?お腹でも痛いんですか…?」 椛「ウウウウ…ガルルル……」 星「もみさん!しっかりしてください…」 椛「クンクン…ハッ、ハッ…」 星「もみさんの様子がヘンです…」 星「もみさん!もみさん…ですよね…?」 椛「ガウウウウウウ…」 ミニ雲山「ふむ…なにやら危険な感じがするのゥ…」 星「そうですね…って?い、いま誰か喋りましたか…??」 ミニ雲山「〜〜〜♪」 星「あなた…ではないですよね…?」 星「次から次へと…気味が悪いです…」 椛「ばうっ!ばうっ!!」 星「…ッ!?」 星「もみさんッ!?一体何を…や、やめてください…!」 椛「ぐるるるる…がぅっ!!」 星「わ、私は敵じゃないですよ…きゃぁっ……!」 椛「ハッ、ハッ、ハッ…」 星「もみさん!嫌ですよ!放してください…」 椛「ばうっ!ばうっつ!ハッ、ハッ…」 星「駄目です…私の言う事を全然聞いてくれません…」 椛「ハッ、ハッ、ハッ…がるるるる…」 星「こ、このままでは食べられてしまいます…かといって迂闊に手は出せません…」 椛「わうっ!ぺろぺろぺろぺろぺろ…」 星「うひゃひゃひゃひゃ…き、気色悪いですよぉ…」 椛「ペロンペロンペロン…」 星「わ、私は食べても美味しくないです…!」 椛「ぺろぺろぺろ…」 ゴトッ…ビーーガーー… 神奈子「ごちそうさま」 雛「それじゃ洗い物してきますので、ゆっくり休んでてください」 神奈子「悪いわね、家事を任せっきりで…」 雛「良いんですよ、皆がんばってるんですから」 神奈子「それにしてもあの娘達で大丈夫かしら…今更ながら心配になってきたわ」 雛「あら?噂をすれば…」 神奈子「な、何かあったのかしら?」 椛「……ハッ、ハッ…、…ッ、…ペロ…ロ……」 星「…やぁっ…す……めぇ…、あっ!?舐めないで…ひゃぁ…!」 星「も、もみ…んっ、やめてくだ…いっ…くすぐった…うひー…」 神奈子「なっ……!?」 雛「うっ…こ、これは……」 神奈子「あ、あやつ等め…昼間っから何をやっとるんじゃぁ!」 雛「おおおお落ち着いてください!また血圧が上がりますよ…」 神奈子「構うものですか!こういう不埒なヤツにはオシオキあるのみ!」 雛「おしおきって…何を…」 神奈子「コンツッゴガンャチワストンャチナカ…きょぇぇぇっ!」 雛「こ、この呪文はッ…!?」 椛「ペロンペロンペロン…」 星「うひひひひ…ひーっ、も、もう腹筋が限界です…」 神奈子「……チワストンャチナカコンツッゴガンャチワストンャチナカ……」 椛「がぅっ!?」 星「はあはあ…こ、この声は…!?」 椛「ハッ、ハッ、ハッ……ギャインッ!?」 |