アリス「それよりほら、早く飲まないと冷めちゃうわよ」 魔理沙「いらないんだぜ…」 アリス「ふふ…こんなに美味しいのに魔理沙はいらないと言う…」 アリス「そうやって意地張るの、いい加減やめにしたら?」 魔理沙「ああ、こんな事もうやめにしようぜ…今にバチが当たるんだぜ?」 アリス「あら、心配してくれるのね。嬉しいわ」 魔理沙「そうだな。こんな事してタダで済むと思ってるのか?」 アリス「大丈夫よ。もはや私に怖いものなんて無いわ」 魔理沙「どうだかね。今に足元をすくわれるんだぜ」 アリス「ご忠告感謝するわ」 ???「アリス様…」 魔理沙「!?」 アリス「…今はお茶の時間よ。後にしてくれるかしら?」 ???「はっ、すみません…」 アリス「…まあいいわ。それで、何の用?」 ???「はい、例の件についてですが…」 アリス「…ああ、アレね」 ???「ここでは何ですので…」 魔理沙「アリス…お前まだ何か企んでるのか?」 アリス「さあ、どうだかね。まあ、貴女には関係ない事よ」 魔理沙「なんだとぉ…(八卦炉さえ…八卦炉さえあれば…)」 アリス「という訳で、私はちょっと席を離れるわ」 魔理沙「もう戻ってこなくて良いよ!」 アリス「ふふ…強がっちゃって…ま、ゆっくりお茶を楽しんでてね」 魔理沙「フンだ!」 アリス「ふふふ…ふははは…はーっはっはっは!」 ???「よろしいのですか?」 アリス「魔理沙もそのうち気づくでしょう、私に従うしかないって。それより…」 ???「風見幽香がヤツ等と接触しました」 アリス「接触…しくじったって事ね」 ???「申し訳ありません」 アリス「ふむ…なら“あの娘”を貸してあげることにしましょう」 アリス城 -地下- ???「アレを…解き放つというの!?」 アリス「手駒を惜しんでいては結果は得られないわよ」 ???「………」 アリス「そうそう、彼女はどうしているかしら?」 ???「依然、沈黙を保ったままです…」 アリス「ふふ…強情ね。ついでだから少し顔を見ていきましょうか」 アリス「はぁい、ごきげんよう♪」 Lティ「………」 アリス「あら、元気ないわね。どうしたの?」 Lティ「………」 アリス「私とは話したくない、って事ね」 Lティ「………」 アリス「あの時…あの小さな探偵さんを何処に逃がしたか、それだけ教えてくれさえすれば自由にしてあげるのにねえ」 Lティ「………」 アリス「まあいいわ。今日は貴女に用があるんじゃなくて“お隣さん”に会いにきたのよ、それじゃあまたね♪」 ???「もういいのですか?」 アリス「時間の問題ね。それより…こちらは随分元気が有り余ってるじゃないの」 ???「ええ、私も扉の強度が心配になって来た所です」 アリス「見かけに反して随分獰猛なのね…」 ???「しかし本気でこの娘をペットにするのですか?」 アリス「ふふ…心配無いわ」 アリス「今の私に操れないものなんて殆ど無いわ!」 ???「(頼もしいんだか抜けてるんだか…)」 アリス「これで良し…さあ!解き放て!!風見幽香と共に行き、あの目障りなヤツ等を私の前に跪かせるのよ!」 その頃、八坂神社では… 雛「今お茶を入れますので、少々お待ちくださいね」 一輪「あ、どうぞお構いなく」 白蓮「う〜ん、お寺も良いけどたまには神社も悪くないわね」 雛「へい、一丁上がり!」 白蓮「まあ、美味しそう♪」 一輪「あ…え?いや、本当お構いなく…」 雛「あらまあ、そんな遠慮する事ないのに。ささ、召し上がれ」 白蓮「それじゃあ頂きます」 一輪「ごくっ…こ、これは!?美味い!」 白蓮「ふぅ…美味しい」 星「どれどれ…に、苦いです…私だけ違うものを飲まされてます…」 一輪「この神社にはお一人でお住みで?」 雛「ああ、ごめんなさい。私は代打の神様なんですよ」 白蓮「まあ、そうでしたか」 雛「河童と天狗が連れに行ってるから、よいしょっと、もうすぐ来ると思いますよ」 一輪「(何回回すんだろうこの人は…)」 星「今度は足が痺れました…」 ガタンッ!ドガッ!ドタドタ…バキーン! 一輪「ばきーん?」 白蓮「随分騒がしいですね」 にとり「ほら、もう少しですから」 椛「しっかりしてくださいよ」 神奈子「すまないねえ…」 雛「あ、来た来た」 一輪「こ、この方が…」 白蓮「随分衰弱されている様ですね…」 神奈子「待たせた…わね…私が、この神社…の…ッ!?」 椛「ハッ!や、ヤバイ!」 一輪「あっ!倒れちゃう!」 にとり「みんな離れろ!!」 一輪「支え…離れろ?」 神奈子「うわっとっとっとっとぉ!」 雛「!?」 神奈子「おぉっとぉ!」 一輪「うわっちゃっちゃー!?」 白蓮「まあ、大変」 にとり「あっ、危ないよ!早く避難して!」 神奈子「よーけーてー!」 白蓮「はあ…私は大丈夫です、よっと」 星「わっ、わっ!?今度はコッチに突っ込んできます…」 一輪「なにやってんの!早くこっちへ!」 星「あ、足が痺れて…うっ、うわあぁぁん!」 神奈子「うわっ、わわわっ!?」 にとり「やった!止まったぞ!」 白蓮「おっと、危ないですよ♪」 にとり「み、みんな怪我は無い?」 白蓮「ええ♪神様こそ、お尻は大丈夫ですか?」 一輪「こ、怖かった…」 星「もうお寺に帰りたいです…」 神奈子「ごにょごにょ…」 白蓮「はい?」 神奈子「ボソッ…ブツブツブツ…」 白蓮「あの、もう少しハッキリ話して頂けませんか?」 椛「すみません…この前からずうっとこの調子なんですよ…」 にとり「完全に腑抜けてちゃって…私たちでは手に負えなくて…」 白蓮「そうですか……ちょっと二人でお話させてくださいます?」 雛「ええ、構いませんが…」 にとり「何だろうね?」 椛「さあ?」 一輪「姐さん…二人っきりなんて、そんな…」 星「ハブられてしまいました…」 白蓮「色々あったみたいですね…お察しします」 神奈子「あー…うー…早苗ェ…諏訪子ェ…」 白蓮「ところで、私こんな話を聞きまして…ごにょごにょ…」 神奈子「…!?な、なんですって!!!?」 白蓮「ですから、地下でそれらしい方とお会いした、と…」 神奈子「…す、諏訪子がッ!?本当にあの娘なのね!?」 白蓮「う〜ん、私が直接お会いした訳ではありませんので…」 神奈子「どこ情報よ?どこ情報よー!?」 白蓮「ウチに良く遊びに来る妖怪ですよ」 神奈子「ああ、諏訪子が…もう二度と会えないかと…ぐずん…」 白蓮「おや。少し元気になられましたね」 神奈子「神様仏様、この者を遣わして下さいまして感謝します!」 神奈子「良し!こうしちゃいられないわ!」 椛「おおっ!?神様が復活した!!」 神奈子「皆、心配かけたわね。でももう大丈夫よ!」 にとり「あっ!そんな急に動いたら…」 神奈子「これより我々は諏訪子探索隊をgのあfっくぇうんz!?」 白蓮「まあ、大変」 にとり「あ〜あ、いわんこっちゃ無い…」 神奈子「こぉ、腰がぁ…ムネンアトヲタノム…」 雛「もうっ、無理しないで下さいってば!」 椛「ねえにとりん、これって勿論私達の出番だよね!早速探しにいこう!」 にとり「え…うん、そう…だね…」 椛「にとりん?」 にとり「私たちまだ神社の工事が終ってないし…」 椛「そんなの後でも出来るよ!」 にとり「それはそうだけどさあ…」 神奈子「じ、神社の事は後でも良いのよ…アイタタタ…」 椛「ほら、神様も言ってるよ!」 にとり「う〜ん、それにほら…」 椛「ああ…にとりんはアレが気になるんだね…」 白蓮「…ねえ、あなた。良かったら船の修理手伝ってくださらない?」 にとり「えっ!?弄らせてくれるのッ!?」 白蓮「村紗ちゃんもきっと喜ぶわ♪」 椛「と言う事は、私一人で行くしかないの!?」 雛「どうしましょう…私は看病で此処を離れられないし…」 白蓮「星ちゃん♪」 星「わ、分かりましたっ!そういう話なららっ、私がおとっ、お供しますっ!」 椛「そ、それはどうも…(大丈夫かなこの人…)」 椛「と、とにかく頑張ろうね」 星「必ずお役にたってみせます!」 神奈子「これで決まりね…どれ、ちょっとこちらに来なさい」 椛「なんでしょうか?」 神奈子「これをそなたに授けよう」 椛「わぅっ?首輪かな?首輪かな?」 |