小町「あ、いやその…」 映姫「誰が酔っ払いかーっ!!」 小町「きゃん!ごめんなさいごめんなさい!」 ミスティア「あ、あの喧嘩は困りますよ…」 映姫「…すみません、私としたことが少し取り乱しました。しかしですよ小町、これが飲まずにやってられますか」 小町「…映姫様、いいかげん慣れてしまった方が楽になれますよ」 映姫「小町…貴女はそれで…あのような者に幻想郷を支配させて良いというのですか?」 小町「そうは言いますがねえ、あれ以来何か問題ありました?」 映姫「うっ…それはですね…むしろ何も起こらない事のほうが私は心配なのですよ」 小町「そうですかねえ。変わった事といえば、あの変な建物が出来た事ぐらいじゃないですか」 ミスティア「何なのでしょうね?お城かな?」 映姫「私の力を持ってしても中の様子を伺うことは出来ません…ですが、まだ何か企んでるのは間違いないでしょう」 小町「そうですかねえ?幻想郷を手に入れ、この上何を求めるっていうんだろうねえ」 映姫「それが全く見えてこないから不気味だといっているのです!」 小町「どうどう、お、落ち着いて下さいよ」 映姫「はぁ…彼女に歯向かったものは全てあそこに囚われている、なんて噂もありますが…」 映姫「こんな時…彼女が居てくれたら…」 小町「そういえば何て言いましたっけ?あの探偵…」 ミスティア「まだ見つかってないんですよね…無事だと良いですね」 映姫「さて、そろそろ帰りますか」 小町「お勘定お願いするよ」 ミスティア「はい、また来てくださいね」 ギーコギーコ にとり「よしっ。椛〜そこの釘取って〜」 椛「あいよ!」 雛「お二人ともお疲れ様、お茶が入りましたよ」 にとり「おっ、丁度良いや。ここらで一服しますか」 椛「はーい」 にとり「んぐ、んぐ…ふぃ〜♪美味いっ!」 雛「まだまだ復興には時間が掛かりそうですね」 椛「仕方が無いよ。労働力が私たちだけだもん」 にとり「それよりあっちの様子はどう?」 雛「相変わらず寝込んでるわ…」 にとり「そっかぁ…」 にとり「しっかし、こんな時に参ったねえ」 椛「神様には早く元気になってもらいたいけど…」 雛「やっぱり相当堪えてるみたいよ」 にとり「一度に二人も家族を失くしたんだ、無理も無いよ」 椛「余命半日だって言われてたんだって?あれから2週間も経つもんねえ…」 雛「せめて相方だけでも返って来れば違うんだろうけど…」 にとり「地下に潜ったきり帰ってこないんでしょ?」 雛「穴はまだ繋がってるみたいなんだけど…何か結界のような力が働いてるみたいなのよ」 にとり「その力のせいで帰って来れないのか、あるいは…」 椛「とにかく、今はやれるだけの事をやるしかないよ」 雛「そうね…皆には苦労をかけるけど協力して何とか体制を立て直しましょう」 ウ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ! ウ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ! 椛「警報!?何かが…この神社に近づいてくる!」 にとり「この轟音…もしやっ!?」 村紗「駄目です聖!また見つかりました!!」 白蓮「今日は随分しつこいですね」 村紗「どうしましょうか?このままでは振り切れそうにありません!」 白蓮「シールドを解くのです」 村紗「えっ!?で、ですが…」 白蓮「大丈夫よ、私が出て追い払うわ」 村紗「アイサー!一輪、やって頂戴!」 一輪「おっけー!戻って雲山!」 村紗「ウンザンシールド解除!通常航行モードに移ります!」 椛「ふ、船だ!」 にとり「やっぱり!見て見て椛!本物だよ!星蓮船が飛んでるよ!!おーい!おーい!」 白蓮「さて、と…」 村紗「聖…お気をつけて」 白蓮「大丈夫よ。心配しないで」 ??「むっ…ようやく観念して出てきたわね。貴方達は下がってなさい!」 白蓮「今日はどういった御用ですか?」 ??「知れた事よ。貴方達も素直に我々の軍門に降りなさい。そうすれば…」 白蓮「愚かな…しかし解せませんね。貴女ほどの方が何故…?」 白蓮「幻想郷最凶と名高い貴女が、何故あの様な者に従っているのです?」 幽香「理解する必要は無いわ。私はお話に来た訳じゃないのよ?」 白蓮「まあまあ、そう仰らずに」 白蓮「争いは何も生み出しません。無益な戦いは避けるべきだと思いませんか?」 幽香「そうね、だったらこれ以上の無駄な抵抗は止めることね」 白蓮「う〜ん、どうしても引き下がって頂けないのですか?」 幽香「何度も同じ事を言わせないで。私は今少しばかり虫の居所が悪いのよ」 白蓮「まあ、それはいけません。昔から短気は損気と言いまして…」 幽香「むぐぐ…私に説教しようって言うの!?」 白蓮「う〜ん…説教というか、説法?な〜んて…あら?怖い顔」 幽香「どうやら決まりのようね…」 白蓮「…仕方ありません」 幽香「行くわよ!その船ごと沈めてあげる!」 白蓮「あ〜れ〜、どうしましょう!?」 幽香「何よあの態度は…」 白蓮「な〜んてね♪ハァッ!」 幽香「!?」 白蓮「ふふ…随分遅い弾ですね。止まって見えましてよ」 幽香「なん…ですって…」 村紗「やったぁ!流石は聖!!」 一輪「いけ〜!もっとやれ〜!」 村紗「これなら楽勝だね!」 星「一時はもう駄目かと思いました…」 白蓮「うふふ…どうしました、もう終わりですか?」 幽香「フフ…少しはやるようね。だけど私をあまり甘く見ないほうが良いわよ」 白蓮「…ん?(何かしら、あの余裕は)」 幽香「まだ分からないの?足元をよ〜く見てみなさい」 白蓮「…ッ!?こ、これは…しまった!」 幽香「遅いよ!」 白蓮「きゃあぁぁぁぁっ!!」 幽香「貴女が得意気に掴み取ったのはお花の種よ!」 白蓮「はぁっ…み、身動きが…」 村紗「ああっ!聖が!!」 一輪「いけ〜!もっとやれ〜!」 村紗「ちょっ、ええっ!?」 星「聖がやられてしまいます…」 白蓮「くっ…これはちょっと…はぁはぁ、マズイかもですね…」 幽香「さあ、さっき言った通り船と一緒に沈みなさい!」 ブィィィィン… 白蓮「はぁはぁ…一撃で決めるつもりですね…た、耐え切れるかしら…」 幽香「くらいなさいッ!!」 ピカッ!! 星「やっぱりもうだめです…!」 一輪「ハッ…!?姐さ〜んッ!」 村紗「や、ヤバイ!おっ、面舵いっぱ〜〜〜い!!」 幽香「むっ!?」 村紗「おりゃりゃりゃりゃりゃ〜!」 一輪「うわぁぁぁっ!?」 星「め、目が回ります…!」 にとり「たいへんだよ椛!船が襲われてるよ!!」 椛「お、お、お落ちちつついいててににととりり!」 にとり「早く助けなきゃ!ねえ、椛ったら!」 椛「だ、駄目だよにとり!そんなことしちゃ…」 にとり「な、なんでだよ!」 椛「だってアレはアリス親衛隊の風見幽香だよ…私たちが手を出したらコチラまで目を付けられちゃうよ…」 にとり「もういい、椛には頼まない!」 椛「そうそう、私たちは関わらない方が…って!?」 にとり「仰角よーし。エネルギー充填65%…70…80…」 にとり「チャージ完了!目標補足…発射準備オッケー!」 椛「ストップ!ストーップ!!」 にとり「うわっ!こ、こらっ、離せ!はーなーせー!」 村紗「せ、制御が…こん、にゃろ、めぇ!!」 一輪「あっ!あそこ!湖があるよ!」 村紗「よ、良し!不時着するよ!」 人形A「アッ、オイケニオチタヨ?」 幽香「むぅ…あそこは確か…」 人形A「セメコミマスカ?」 幽香「う〜ん…いや待てよ、これは逆に好都ね。それっ!」 ダダダダッ! 白蓮「きゃー!」 一輪「姐さーん!」 村紗「違う!狙われたのは船の方だ!?」 星「大変です…どこか故障したみたいです…」 村紗「うわ!動力炉がやられてる!」 星「エネルギーを吸い取るお花が咲いてます…」 村紗「こ、このままではここから動けないよ!」 一輪「姐さん!お怪我は…?」 白蓮「一輪!?ここは危ないわよ!」 一輪「姐さんはこの私の命に代えてもお守りします!(決まった…)」 幽香「ふふふ…これでしばらくは動けないでしょう!」 白蓮「くっ…」 幽香「追いかけっこは今日で終わりよ。後日またお邪魔するわ。ソレまでに身の振り方をよ〜く考えておく事ね!!」 にとり「むっ!?逃げるのか!!」 椛「違うよ、多分戦力を増強して完全な包囲網を敷くつもりだよ…」 にとり「へん!一昨日来やがれべろべろべー!」 椛「にとり…このままだとココも戦場になるんだよ…」 一輪「逃げた…?いや、逃がされたのか…」 白蓮「まったく、やれやれですね」 一輪「姐さん、いまお助けします(ついでに…いっぺんアレやってみたかったんだよね♪)」 白蓮「よいしょっと」 一輪「ええー!?」 白蓮「ふう…本気でこんなもので私を止められるとでも思ってたのかしら?ねえ、一輪」 一輪「あ…あは…あはははは、そうですよね!当然そうなりますよね!はぁ…」 白蓮「さて…どうやらココのお家の方がお見えの様ですね…」 所変わって、アリス城最上部 ピシャッ!ゴロゴロゴロ… アリス「ふふふ、良い眺め…」 アリス「貴女もそうは思わない?」 魔理沙「………つーん」 アリス「あら、ツレナイのね」 |