Lティ「こ、コレは一体!?」 豆幽々子「ムッギュー」 にとり「フフフフ…私に不可能は無い!…嗚呼、自分の才能が憎い…」 Lティ「まあ、何でも良いですがね」 豆幽々子「ギュ〜」 にとり「ちょっ…シカトですか?」 アリス「ガッデーム!!!」 ゴン! ゴンッ! アリス「こんな…馬鹿な!この私の…負け?ありえない!!ありえないわ!!!」」 アリス「おのれ…おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれェ…」 ガン! ズゴッ!! 黒萃香「おいおい…その辺で止めなよう、家が壊れちまうよう…」 …ギョロン! アリス「あぁンッ!?何か言ったかしらッ?」 黒萃香「け、けっ!な、何でもねえ…んだょぅ…」 豆幽々子「あーあー、ま、そう言う事よ」 Lティ「ゆ、幽々子さんっ!?貴女喋れたのですか…!?」 豆幽々子「ふふふ…もう隠す必要も無いわ」 椛「と言う事は…いよいよ突撃だね!」 Lティ「ちょ、ちょっと!まだ中には人質が…」 青萃香「ウオオオ!みんな待ってヤガレ!もう少しの辛抱だからナ!!」 桃萃香「駄目よブルー、落ち着いて!」 にとり「大丈夫、既に手は打ってあるよ!」 アリス「フーッ、フーッ…い、いけない私ったら…落ち着け〜落ち着け〜」 黒萃香「ほっ…」 アリス「考えろ…考えるのよアリス…何か…何かまだ手は残されているはず…」 アリス「この絶望的な状況をひっくり返すには…そう、外からの協力が必要…」 赤萃香「何テ諦メノ悪イ奴ナンダ…」 黒萃香「素直に謝ればみんな許してやらねえ事もねえに違えねえのによう…」 アリス「……ハッ!有った!私にはまだ駒が残されているじゃないのよ!!」 アリス「すっかり失念していたわ!あの娘を…メディスンを使えばっ!」 ぱかっ、テテーン アリス「えーっと、えーっと、確かあっちの神社に待機させておいたはず…直ぐに此処へ来なさいっ、と…」 アリス「私がここへ着くのに30分ぐらいだったから到着までえーっと…」 ピロリンピロリン♪ アリス「早っ!もう着いたの!?」 アリス「まあ良いわ!周りのヤツ等を蹴散らして血路を開くのよ!」 ?????「リョウカイシマシタ」 アリス「――ッ!?」 メディスン「うぉぉぉぉぉぉっ!」 アリス「うわぁっ!」 メディスン「スィートポイズンメランコリー、お呼びとあらば即参上!」 黄萃香「神出鬼没!」 赤萃香「メディスンダ!」 黒萃香「今まで何処ほっつき歩いてたんだよう!?」 アリス「ず、随分早かったのね…」 赤萃香「メディスーン!ソイツガ犯人ダ!」 黒萃香「何ぼさっとしてやがんでい!とっとと捕まえるんだよう!」 アリス「生憎だけどこの娘は私の味方よ!」 赤萃香「ソ、ソンナ!?」 黒萃香「嘘だっ!目を覚ますんだよう!」 アリス「ええい、ごちゃごちゃうるさいわね!メディスン、この子達から始末なさい!」 メディスン「はぁ〜っ…やぁっ!!」 赤萃香「キャー!!」 黄萃香「一刀両断、即身成仏…」 黒萃香「ひぃぃぃっ!…って、あれっ!?」 赤萃香「…ハッ!?イ、今ダー!逃ゲロー!」 黒萃香「お、おうっ!」 アリス「なっ…えっ!?ちょっ、ど、どう言う事よ!?」 メディスン「私は正気に戻った!」 アリス「な…そんなまさか…そんな事があってたまるものか!」 メディスン「そんな事があったのよ!」 アリス「くっ…これもアイツの仕業だと言うの!?」 メディスン「さあみんな!こっちへおいで!」 アリス「待って!!」 メディスン「脱出するからしっかり掴まっててね!」 アリス「に、逃がすものですか!」 メディスン「とぉっ!!」 バリーン! Lティ「い、今の音は!?何事ですっ!?」 にとり「まあまあ、そう慌てなさんなって」 Lティ「でも見てください、何か転がって来ますよ!」 にとり「大丈夫、あれは味方だよ」 豆幽々子「あれは…メディスン!」 メディスン「はいっ、脱出成功、っと」 豆幽々子「メディスン!あなたもう大丈夫なの」 メディスン「ええ、あそこの河童が完全に直してくれたわ」 赤萃香「ヤッタ!我々ハ自由ノ身ダ!」 青萃香「お、お前等ッ!!」 黒萃香「おぅおぅおぅ、どうしたんでいブルー?心配になって助けに来てくれたのかよう?」 青萃香「ち、違うッテーノ!誰がオメーの心配なんかするかヨ!」 椛「…よし!今度こそ討ち入りだー!!」 Lティ「今度こそ…今度こそ本当に追い詰めたのですね…!」 椛「さあ!火を放てー!」 にとり「よっしゃー!燃えてきたー!!」 Lティ「駄目駄目駄目ー!!関係ない余所の家を焼いちゃ駄目ですよ!」 にとり「えー。だって悪人は燃え上がる館と共に朽ち果てるものと…」 Lティ「いいからそれ仕舞って!」 Lティ「まったく…無茶しようとするんだから…」 にとり「それじゃどうするのさ?」 Lティ「そうですね…ここは手堅く二手に分かれて挟み撃ちをかけましょう」 豆幽々子「私はどうしようかしら?」 Lティ「そうですねえ…まあ、此処で待っててもらいましょうか」 しかし、この作戦会議が、Lティの甘さがアリスに時間を与え後の悲劇を引き起こす事になろうとは この時はまだ誰も知る由も無かった… アリス「メディスンまで…こうなったらとことん逃げて逃げて逃げまくるしかないわ…」 上海「デモ、アリス…」 アリス「分かってる、そのためにはまずこの包囲を突破しないと…」 アリス「時間が無いわ。何か使えそうなものを探すのよ!」 上海「ハーイ」 アリス「幸いにもここは魔理沙の家…ガラクタなら山ほどあるわ」 アリス「これは…使えない。これは…げへげへ、一応貰っときましょう…」 上海「コレハ…ポイ。コレモ…」 アリス「あ゛ーッ!!上海ストップ!そ、それよ!それをコッチに寄越しなさい!」 黒萃香「それじゃあアッシ等は幽々子と一緒に高見の見物と洒落込もうじゃねえかよう」 Lティ「…それでは皆さん!準備は良いですか?」 桃萃香「皆さん、頑張っていらしてくださいですわ」 赤萃香「…オヤ?何ダロウ、コノ光ハ…」 青萃香「お、オイ!みんな待てヨ!」 黄萃香「異常事態発生也!」 Lティ「ど、どうしたのですか!?」 にとり「た、玉が光ってる!?」 Lティ「と思ったら…光が収まって…え…ええっ!?」 にとり「玉が…石みたいになっちゃった!」 神奈子「…ハッ!?この感じ…」 ウドンゲ「どうかされましたか、神様?」 神奈子「…まさか…気のせいよね。そうそう神に匹敵する力など…ましてやあの人形遣い如きに…」 豆幽々子「…こ、これは!?ちょっと、どう言う事よ!」 にとり「さ、さあ…?」 豆幽々子「あなた偽物掴まされたんじゃないの?」 にとり「それは無いって!前に作ったレーダーのセンサーも反応してたし…」 アリス「これよ…この力があれば…上海!ありったけの星をを集めなさい!私は水晶玉を探すわ!」 アリスはタンスをしらべた なんと水晶玉をみつけた! 上海は宝箱を開けた なんと信仰点をみつけた! アリス「さすが魔理沙…私の欲しいものは全部分かってくれてる…」 上海「ソレドースルノ?」 アリス「これで9個目の“玉”を作るのよ!」 上海「ソンナコトデキルノ?」 アリス「…元々は7個集めた者の願いを叶える、というルールを後から8個に書き換えた… と言う事は、元に戻すことぐらい出来るハズ!」 上海「スゴイアリス!カミサマミタイ!!」 アリス「そう…それが出来るとすれば…それは玉を造った神、またはソレと同等の力を持つ者のみ…」 アリス「そしてその力が何故か今魔理沙の家に!!」 上海「アリガタヤー」 アリス「これで9個目の完成よ!そして、7個集まった玉の力でッ…私は願いを叶えるッッ!!」 アリス「さあて…上手くいってちょうだいよ…!!」 上海「ワクワク」 アリス「おっ…おおおっ、来た!きたわ、きたわ!」 ゴロゴロ… アリス「時は満ちた!さあ、私の前にその力を示しなさい!!」 ビビビビ…ドシュゥッ!! ゴロゴロ…ピッシャーン!! にとり「うわっ、雲も無いのに雷がっ…」 Lティ「あっ!何か屋根から飛び出しましたよ!!」 豆幽々子「あれは…そんなまさか…!?」 にとり「もう、一体全体何がどうなってるのさ!」 Lティ「分かりません…分かりませんが何らかの方法でアリスさんが玉を揃えたのでしょう…」 アリス「…勝った!!!さあ、私の願いを叶えるのよ!!」 豆幽々子「このままではっ…!」 Lティ「…ッ!?幽々子さんっ、そんな…早まってはいけません!」 豆幽々子「この身に代えても止めてみせる!!」 豆幽々子「やらせわしないわっ!!」 アリス「だがもう遅い!!」 デーン デーン デーンッデッデ デーンデッデ デーン♪ キラーン! そしてアリスの願いは叶い 幻想郷は深い闇に包まれた アリスが願いを叶えてから2週間が過ぎた 映姫「女将、もう一本!」 小町「もうそのへんで止めておいた方が…」 映姫「何ですか小町、私に指図するつもりですか?」 小町「そ、そういうわけではありませんが…少しばかり呑み過ぎではないかと…」 映姫「…ぬぁにぃ?」 |