 チルノ「犯人はお前だ！」 ウドンゲ「ご、ごめんなさいごめんなさい…って寝言かあ…」 豆幽々子「ギュー！（よ、よりにもよって、またとんでもないヤツに当ててしまったわ…）」  咲夜「さて、いまからこの穴に潜る訳だけど…」 永琳「いやだなあ…」 早苗「私はワクワクします！」  咲夜「それじゃ先頭は貴方に任せたわ」 早苗「ええー、わたしですか？」 永琳「こういうのは普通リーダーが先頭に立つものでしょう」 霊夢「そうよ。付いていってやるだけありがたく思いなさい」  早苗「それとも…私が新リーダーッ！？」 永琳「お早い交代で」 咲夜「わかったわかった、私が先に行くわよ…まったくどいつもコイツもやる気が無いのかしら…」  咲夜「ねえ？あなたもそう思うでしょう？」 ？？？「………」 咲夜「あれでおぜう様お救いし隊の一員を名乗ろうなんてちゃんんちゃらおかしいわ！…って聞いてるの？」  咲夜が振りかえった先には… キスメ「………」 咲夜「うわっ！出たーっ！！」  咲夜「…って誰？」 キスメはまごまごしている 咲夜「ウチのメンバーかと思ったら…ハッ！もしやお前がおぜう様を監禁…」 ？？？「どいてどいてー！」  諏訪子「危い！！」 咲夜「あっ！！！」 キスメは諏訪子に蹴り飛ばされてそのまま何処かへ行ってしまった…  咲夜「あっ！おぜうさま誘拐監禁犯が！！」 諏訪子「あれが？上から見たけど桶にはアイツしか入ってなかったよ？」 咲夜「あらそう？それならいいわ」 諏訪子「それより、そろそろ出口だよ」  咲夜「これが地底…とぉっ！」 諏訪子「…どうやらここは町外れのようだね」 咲夜「思ってたよりずっと広い…」  永琳「ここが地底…空気が穢れてるわ…」 早苗「穢れ…まさか放射能！？」 永琳「ううん、そんなんじゃないわ…こういうの苦手なのよね…」  咲夜「この広い洞窟のどこかにおぜう様が…」 勇儀「み、見ろあれ！」 お燐「さっきの穴から人影が！！」  勇儀「遠くからだと良く見えないが…」 お燐「でも、間違いない…あれは地上からの侵略者！！」 勇儀「やはり良からぬ事を企むヤツは居ない訳ではなかったんだな…」  お燐「という事は…」 勇儀「コイツはやつらの仲間…」 お燐「先遣隊の下っ端だね！」 勇儀「偵察の帰りが遅いから探しに着たんだ…！」  早苗「それにしても随分広いですねえ」 咲夜「ふ～む、良し！ここは二手に分かれましょう！」 諏訪子「それじゃ私は早苗と…」 咲夜「貴方はソイツとペアね」 霊夢「え…私と？」 咲夜「大きいものは大きいもの同士、小さいものは小さいもの同士よ」  霊夢「わ、分かったわ…（あんまり突っ込まない方が良さそうね…）」 諏訪子「仕方ない…先生、早苗を頼みます」 永琳「え！あ…ああ、そうか…うん、まあ、何とかなるわ…」 諏訪子「何か急に頼りなくなったなあ…」 咲夜「はい！お喋りはそこまで！！行くわよ！！！」 霊夢「まったく…面倒臭いわね…」  咲夜「おぜうさまー！おぜうさまー！」 早苗「迷子のれみりあちゃーん！」 咲夜「声が小さい！」 早苗「居たら返事してくださーい！」  咲夜「おぜうさまー！あなたの咲夜がお迎えに上がりましたー！」 早苗「あ、先生がサボってる」 永琳「え？あ、その…何か出そうじゃない？」  早苗「あれ？先生って怖がりなんですか？」 永琳「いや、そういう訳じゃ…育ちが良さがこんな形で禍するとは…」 お燐「二手に分かれたね…」 勇儀「これはチャンスか…」  お燐「チャンスって…まさか！」 勇儀「そうだ、先手必勝！ここで奴らの地底侵攻の野望を食い止めるんだ！」 お燐「えええー…でも…」 勇儀「私達がやらなくて誰がやる！向こうも3人、コチラも3人。上等じゃないか！」 お燐「3人って…お姉さんはまだ動けそうにないよ…？」  勇儀「分かった！それじゃ私が一人ずつやっつけるからお前は残りを引き付けておいてくれ」 お燐「わ、私一人で！？」 勇儀「なんだ？逆でもいいんだぞ」  お燐「うーん…あっ！そうだ、もう一人居るじゃない！」 勇儀「おお、そういえば…ってあれ？」 お燐「さっきまでそこに居たのに…」  美鈴「あ、頭が痛いー！」 お燐「あっ！こんな所で寝込んでる！」 勇儀「何だどうした！？」 美鈴「頭が痛いですー！それに体も痺れて身動きが取れないんですー！」  桃萃香「あらあら、これはかわいいお人形さんねえ」 赤萃香「頭二ナイフガ刺サッテルネ…」 黄萃香「手枷足枷、行動不可！」  萃香「おうおう、どったの？」 青萃香「ミロヨ！変な人形がアルゼ！」 萃香「おお、何だこりゃ！誰がこんな酷い事を…」  赤萃香「勝手二動カシチャッテイイノ？」 萃香「良いの良いの。第一、なんか気色悪いじゃないか…」 桃萃香「世の中には鬼のような人が居るものですわね」  勇儀「…といわれてもなあ…別に外傷がある訳ではなさそうだし…」 美鈴「頭がー！頭が…治った？」 お燐「なんだあ、仮病だったのか」 美鈴「お、おおう！？体が勝手に！？」  萃香「しかし、どっかで見たことあるような無いような…」 美鈴人形「ヨオネエチャン、タスカリマシタガナ」 萃香「うわ、喋った！しかも何か訛ってるよ」  赤萃香「君ハ一体何者ダイ？」 美鈴人形「ゲンソウキョウキョニュウナンバーワン、ホンメイリンチャンサマヨ！」 青萃香「一位ダトッ！？」 赤萃香「凄イ！バインバインダネ！」 萃香「真に受けるなって。う～ん、以前地下に行った時みたいに誰かが操ってるのか？」  美鈴人形「シツレイナ！ワタシガサクヤノアヤツリニンギョウニスギナイトイウノカ！？」 萃香「いや、そういう意味では…しかし随分お喋りな人形だな」 つんつん 美鈴人形「ワ！コリャ！ナニスンネン！！」 萃香「何かもっちりしてる！何だろう？何で出来てるんだコレ？」  美鈴人形「ヤメテ！クスグッタイ！」 萃香「これはなかなか…いつまでも触って居たい…」 赤萃香「アー！私モ触リタイー！」 萃香「あっ！そんなとこ引っ張っちゃ駄目じゃないか！｝  青萃香「凄ェ！何処までも伸びるゼ！」 勇儀「う…な、何だお前さん…何の真似だそりゃあ…」 美鈴「は、ははひはせん！？ほっへははっへに！」  咲夜「おぜうさまー！おぜうさまー！」 早苗「全然見つかりませんね」 永琳「もしかしたらあの槍はお別れのメッセージだったのかもね」  咲夜「な、何を縁起でもない！！」 早苗「そう言えば靴紐が…」 咲夜「なっ…まさか…そん…な…」 永琳「あっ！」 咲夜「お、おぜう様？おぜう様なの！？」  永琳「そうじゃないけど、ほら…」 早苗「ああっ！岩場の陰に何か居ます！」 咲夜「な、なんかむにむにしてるわね…」  お燐「もう！何遊んでるのさ！見つかっちゃうよ！！」 美鈴「あほんへはんはいはへんお！」 お燐「とにかくそれ引っ込めてー！」  勇儀「ほら、こう…押さえてみたら…」 美鈴「…な、治った…のかな…不安だなあ…」 勇儀「しかし、今ので完全に見つかってしまったな…」 美鈴「なにがです？」  咲夜「ハッ…も、もしやあのバケモノがおぜう様を…！？」 早苗「バケモノッ！？どこですか！？」 永琳「ほら、アレ…」  早苗「あれわッ…」 咲夜「あッ！！引っ込んだ！！」 早苗「あれはもしや未確認動物…もけーれむべんべ！？」  お燐「地上からの侵略者だよ…私達を皆殺しに来たんだ！」 美鈴「嫌だなあ、地上の妖怪はそんな事しませんよ」 勇儀「しかし攻め込まれているのは事実…ここで何としても食い止めねば！」 美鈴「…ふっ…安心してください！この幻想郷最強の門番が居る限り、ここは誰も通させませんよ！！」 勇儀「おおっ！なんと頼もしい！！良し、さっそく打って出るぞ！」  美鈴「あの…」 勇儀「なんだあ！？」 美鈴「その前に、その格好、何とかしませんか…？」  勇儀「ったってなあ…着る物無いし」 美鈴「何で無くしちゃうかなあ…」 お燐「しょうがない、これ…少ないけど使ってよ」  美鈴「それは？」 お燐「地下日新聞の手ぬぐいだよ。」 勇儀「かたじけない！まさに鬼の目にも涙と言うヤツだよ」  美鈴「それじゃ、早いトコ着替えちゃって下さいよ」 勇儀「お、おう！」 美鈴「さて…地上からの侵略者か…一体何者なんだろう…？」  美鈴「…ッ！！？」 咲夜「おのれ…むべんべとやらめ！岩場の影でおぜうさまにあんな事やこんな事まで…生かしておくものか！！」 美鈴「ま、まさか…いや間違いない…アレはメイド長！」  美鈴「や、ヤバイ…めっちゃめちゃ怒ってる！」 お燐「ど、どうしたの！？そんなに脅えて…」 美鈴「もしや…わたしがこんな所で道草くってるから…？」  お燐「ねえ、何が見えたの？顔が真っ青だよ？まだ頭痛いの…？」 美鈴「ど、ど、どうしよう…もうおしまいだぁ～！」 お燐「そ、そんな恐ろしいものが…！？どれどれ…」  早苗「待っててね、むべんべ～♪絶対捕まえて帰るんだから！」 永琳「いや、まだそうと決まった訳じゃないでしょ？」 早苗「そんなことありません！あれは絶対もけーれです！」 お燐「！！！！！！！！！！」  お燐「うっ…な、なにあれこわい…」 美鈴「なむなむなむ…」 お燐「無理！絶対無理！はやく逃げな…」  お燐「うひゃあっ！？」 勇儀「あっ…痛ぅ…なにすんだ！」 美鈴「ぎゃあっ！？」 お燐「で、出たぁっ！？」 |