ウドンゲ「ひ、姫ーっ!!」 チルノ「行ってしまった…」 ウドンゲ「大変!一人で外出なんかしたこと無い筈なのに…」 チルノ「一体なんだったんだ、さっきのは…?」 ウドンゲ「こうしちゃ居られない!すぐに後を…」 チルノ「こらっ!お前はコッチだよ!」 ウドンゲ「あっ、ちょっ、そんなトコひっぱっちゃらめぇー!」 輝夜のはじめての冒険が今、始まる 輝夜「あーれー」 妖怪の山にある神社からの位置エネルギーが回転を加速させる! 輝夜「めーがーまーわーるー」 輝夜「だーれーかーとーめーてー」 大変だ!進行方向に大きな穴が開いてるよ! 輝夜「うっぷ…さっきのえーりんシチューが…」 Wでピンチだ!危うし輝夜!! Lティ「なんだか向こうが騒がしいですね」 霊夢「まったく、こんな時に暢気なものね」 Lティ「貴方がそれを言いますか。…っと、このうめき声は…」 霊夢「ま、魔理沙!」 Lティ「随分うなされてますね…あれから一体何があったのでしょう?」 霊夢「やっぱりあんなヤツに任せるんじゃなかったわ!」 魔理沙「ううっ…」 霊夢「魔理沙!しっかりっ!!」 Lティ「誰か!先生を!!」 永琳「あらあら、こんどはこちら?忙しいわね」 霊夢「いいから早く診なさい!」 警官A「………(良し、今のうちに確認しておくか…)」 警官A「この辺りでいいかな…」 霊夢「どう?大丈夫そう?」 永琳「そうねえ…もう一本痛み止めを注射しておきましょう」 霊夢「い、痛み止め…?」 永琳「そうよ。酷い事をする人も居たものねえ」 警官A「さて…」 警官A「メディスンから連絡があった履歴が残っていたけど…」 取り出した手帳を開くと中には通信機が仕込まれていました 警官A「まさか私の心配事が当たってしまったのか…?」 警官A「通信はあった。けど、内容が無かった…という事は…」 カタカタ… 警官A「途中で切れてしまった?いや、切られた?…何故?確かめないと…」 警官A「メディスン、応答せよ、応答せよ」 ???「……ラ………スン…カ?」 警官A「おお!メディスン、聞こえるか!?」 メディスン「コチラメディスンデス、キコエマスカ?ドゾー」 警官A「繋がった!」 メディスン「………ドウカサレマシタカ?」 警官A「どうかもこうかも、そちらこそ一体今までどうしてたんだ?」 メディスン「ソレハ…タイショウヲツイセキチュウ、ヤマノカゲニハイッテツウシンデキナカッタノデス!」 警官A「そうか…それより、その対象に動きはあったのか?」 メディスン「ソノケンニツキマシテ、ジュウダイナホウコクガアリマス」 警官A「む、やはり何かあったのか?」 メディスン「タイショウトコウセン、コレヲゲキハシマシタ!」 警官A「はっ?い、今何と…」 メディスン「クリカエシマス、タンテイサイギョウジユユコヲタオシマシタ!」 警官A「…ッ………」 メディスン「モシモーシ?」 警官A「な、何だってーっ!?」 警官Aの叫びが幻想郷全土を揺るがす! 赤萃香「キャー!黄ィチャン!地震ダヨ!早ク卓袱台ノ下二避難ダ!」 黄萃香「大山鳴動!東京震度八!!」 咲夜「じ、地震!?」 丁度そのとき… 輝夜「わー、じーしーんーだーっ!?」 地震のお陰で穴に嵌らずに済んだぞ!ラッキー!! 警官A「スゥ〜ッ…ハァッ、あービックリした」 メディスン「ビックリシタノハコチラデス」 警官A「しかし…俄かには信じがたいな…」 メディスン「ギクッ!?ホ、ホントウデスヨ!」 チラッ 警官A「う〜ん………(怪しい…しかしGPS反応はこちらへ移動中だし…)」 メディスン「…シ、シンジテマセンネ!?エイゾウガフセンメイナノハデンパガワルイカラデスヨ!」 メディスン「???」 警官A「………(万が一メディスンが負け、組み込まれた発信機を目ざとく見つけこれを利用したとして…) メディスン「ドウシマシタカ?ユーコピー?」 警官A「…フ…フフッ……(いや、それは無い。それならばメディスンは通信、話せる状態ではないはず!)」 永琳「はい、これで良し。それじゃついでに触診をば…」 警官A「フハハハハ、ハーッ、ハッハッハ!!」 霊夢「もう!誰よ?魔理沙が大変なときに大笑いなんかしてるのは!?」 警官A「ハーッハッハ…ハァ…」 メディスン「キュウニワライダスカラビックリシマシタヨ…」 警官A「コレが喜ばずにいられますか、って!」 メディスン「ソウデスカ。ソレデハツギノシジヲドゾー」 警官A「ふむ、それではそのまま真っ直ぐこちらに戻ってきて神社裏で待機だ」 メディスン「リョウカイシマシタ!」 警官A「これで私の計画を邪魔するものは誰もいなくなった…フフ…いかん、また笑いがこみ上げてきた…」 メディスン?「ソレデハツウシンヲオワリマス」 豆幽々子「フフ…ドウヤラウマクイッタミタイネ…」 豆幽々子「それにしても凄いわね…」 にとり「ふう、たった0コマで完成させてしまった…はい“蝶弾型アガレス君31号”だよ!」 豆幽々子「ピギ!?」 にとり「小型・軽量化と音声サンプルを使わずダイヤル調整で声を作れる機能付きだよ!直ちに装備し給え!」 豆幽々子「あー、アー!?コレハメディスンノコエ!?」 にとり「後で色々試して見るといいよ」 神奈子「えー、それではこれより作戦会議を開きます」 諏訪子「おうよ!どんと来いやぁ!」 神奈子「よーし、それじゃ今から軍神様が状況説明しやがるから耳かっぽじってよーく聞きやが…」 諏訪子「ねえ、やっぱり普通に喋ろうよ…」 神奈子「あらそう?結構これはこれで…分かったからそんな怖い顔しないでよ」 諏訪子「オホン、では気を取り直して…まずは玉の所在を確認するべきだと思うんだ」 神奈子「そうね…まずハッキリしているのは…」 諏訪子「私がちびっこに預けたのが一個」 神奈子「そういえば回収しに行ったんじゃなかったの?」 諏訪子「まあ、色々有ってねえ。でも“アレ”も一緒な事だし…」 神奈子「そう、心配はいらない訳ね」 諏訪子「うん、それじゃ次だけど…」 神奈子「…あの子達?」 諏訪子「うん。前に2個持っているのを見たことがあるんだ」 神奈子「意外と身近な所に有ったのね」 諏訪子「コレで3っつ…」 神奈子「あと分かっているのは…」 諏訪子「アイツの分だね」 神奈子「そういえば結構集めたみたいな話だったけど…」 諏訪子「確か5個だっけ?」 神奈子「そのうちの2個はさっきのあの子達の分だから…」 諏訪子「3個…これで6っつ」 神奈子「そういえばこうも言っていたな…2つは誰かの手に渡った、と…」 諏訪子「誰か…って誰?」 神奈子「分からないわ。美人怪盗家族が別の手を考えるぐらいだから、割り出すのは少々骨ね…」 諏訪子「ともかく、もうすぐこの場に6個の玉が揃うのはほぼ確定だね」 神奈子「問題は残りの2個…今から聞き込みを始めて果たして間に合うかしら…」 諏訪子「………仕方が無いね。“アレ”を使うか…」 神奈子「アレ…って!?まさか…」 諏訪子「そうだよ、手っ取り早く事を進めるにはコレが一番だからね」 神奈子「それは…でも帽子はどうするのよ?」 諏訪子「おっ?いい質問だねえ」 神奈子「だって、あの帽子が無いとアレは出来ないじゃないの」 諏訪子「その通り…ですがご心配なく!」 神奈子「…さては、アナタ何か隠してるわね?」 諏訪子「ふっふっふ…こんな事もあろうかとスペアを用意してあるんだよ!」 神奈子「スペアねえ…」 諏訪子「では早速…目覚めよ!我が分霊たるしもべ達よ!!」 ガササ… 神奈子「…な、何この音?天井の方から聞こえ…ッ!?」 諏訪子「かもん ぼうしたち!」 神奈子「何か視線を感じ…ハッ!?」 諏訪子「あーうー、一個でいいのにみんな出てきちゃったよ」 神奈子「ひっ…き…きゃああああああ!」 諏訪子「そうだねえ、どれにしようかな?」 神奈子「すすすす、すわこ!」 諏訪子「良し!君に決めた!!」 神奈子「すーわーこー!」 諏訪子「合☆体!」 テレテテーテーテーテテー ♪挿入歌:甦れ!!タタリガミスワコ 神!神!神神神♪ はるかな時空を超えてきたー僕らの味方諏訪子様♪ 信じる者は救われる〜♪ 異教徒どもは呪い○すぞ恐ろしや〜♪ 二つの御霊が一つになって〜♪ 権現!光臨! もーりーやーすーわーーーこ〜♪ 諏訪子「…ふっ、決まった!」 神奈子「あ……ぁ…」 諏訪子「あまりの格好よさに言葉も出ないか…ま、当然だね」 神奈子「…あ、あ、遊んでないで!早く仕舞ってよぉ…」 諏訪子「なんだー、ノリが悪いぞー」 神奈子「いいから早く片付け…はぶっ!?」 諏訪子「ほ〜ら、こっちこっち。どんどんしまっちゃおうねー」 神奈子「むー!むむーっ!!」 諏訪子「うん?どったの神奈…こぉっ!?」 神奈子「ぷはっ!ちょちょちょっ!?ま、前が!深い!深いってば!!」 諏訪子「あーうー!だ、ダメダヨ!それは食べ物じゃないよ!!」 神奈子「真っ暗で何も見…って!?た、食べっ!?」 諏訪子「お、落ち付けかなこ!」 神奈子「いやあああ!何かべとべとしてきたわぁ!?」 諏訪子「わわわ、どーしよーどーしよー!?」 霊夢「ちょっと!一体コレはどういう事なの!?」 諏訪子「あっ!いい所に来…てぇー!?」 霊夢「ねえ、これどうやったら取れるのよ?」 |