![]() お燐「それじゃま、ごゆっくり〜」 妹紅「よし、それじゃ試してみるとするか」 お空「ねえ、わたしの事も忘れないでよ」 妹紅「大丈夫だって、上手いこと収まるようなのを選ぶからな」 ![]() シュルルッ… 美鈴「(…あれ、私以外にも誰かいるのかな…)」 妹紅「しっかし、ずっと縛ったまま泳いだりしたから髪がバサバサだよ…まったく」 ![]() お空「私も長い方だけど貴方もなかなかのロン毛だねえ」 妹紅「ロン毛言うなよ〜。おお、これは…うむ、良い櫛だな。流石お金持ち!」 お空「あー良いな!次私も梳いてー!燃え過ぎてパーマみたいになってるよー!」 妹紅「だっ、だからッ!もじゃもじゃじゃない!」 お空「何がだからなの?」 ![]() 妹紅「うう…嫌な事思い出した…ぐすん…」 お空「???」 美鈴「(あれは…お尻………と、何かぶら下がって…???)」 ![]() 美鈴「(………????)」 美鈴の頭はこんらんした! 美鈴「(………ッ!!!)」 そして突然何かに気が付いた。 いや、気付いてしまったンだッ! ![]() 美鈴「(わ、わ、わ、私は何も見ていない…見ていない…)」 美鈴は何か勘違いしている! 美鈴「(おーおーおー、落ち着け!これは…そう夢じゃないか!)」 ![]() 美鈴「(夢なのに何を私は…あーびっくりしたなぁ、もう…)」 美鈴はますます勘違いした! 美鈴「(良し!そうと分かれば…せっかくだからもうちょっと良く観察してみよう!)」 ![]() 美鈴「(あれだけ立派なものの持ち主だ…さぞかし男前なんだろ…う…??)」 妹紅「ふん、ふんふん〜ふふふ〜ん♪」 美鈴「(あれ…?どこかで見たことのある顔…あ、えっ???)」 ![]() 美鈴「(あの人は確か…!)」 妹紅「ふむ、これはイマイチだな」 美鈴「(ま、まさか男の人だったなんて…)」 ![]() 妹紅「…うむ、なかなか……」 お空「いいかも知れないねえ」 妹紅「これならお前さんも上手いこと納まるしな」 ![]() 妹紅「良し!これに決めたぞ!!」 お空「粋だねえ!サムライだねえ!」 妹紅「う〜む、私って実は何を着ても似合っちゃうタイプだったのかな…ん?」 お空「お、目が覚めたみたいだよ」 ![]() 妹紅「おお、こんな所に寝かされてたのか?」 お空「衣裳部屋の隣が洗濯場になってるからね」 美鈴「ひっ!(の、覗いてたのがバレた!?)」 妹紅「おい、気が付いたのか?」 ![]() 美鈴「あっ、あのっ!!」 妹紅「おっ、どうだ具合の方は?」 美鈴「私見てません!何も見てませんからッ!!」 妹紅「はぁ…なんのこっちゃ?」 ![]() 美鈴「そう言えば私…いったい…それにここは…?」 妹紅「私が気付かなかったらゾンビーにされるところだったんだぞ」 美鈴「そうなんですか…」 妹紅「それより、何も覚えていないのか?」 美鈴「ええっと…確か溺れて気が遠くなって…そもそも何で溺れ…ああっ!!い、妹様ッ!?」 ![]() 妹紅「妹様というとあのおっかない娘かい?」 美鈴「はい!一緒に居たはずなのに…」 お燐「おっ、そっちの死体も動けるようになったんだね」 ![]() 妹紅「だから死んでないって」 美鈴「貴方が私を助けてくれたんですか?」 お燐「そーだよ」 美鈴「私の他にこーれくらいの女の子は見ませんでしたか?」 お燐「んー、私が拾った時は一人だったと思ったけどねえ」 ![]() 妹紅「おお、そういえば此処に来る前に一回会ったぞ」 美鈴「ほ、本当ですか!それで今妹様は何処に?」 妹紅「う〜ん、確か白だったな」 美鈴「えっ?」 妹紅「あ、いや。何でもない、気にしないでくれ」 美鈴「???」 ![]() 妹紅「一応萃香達に任せてきたから、今頃は博麗神社の本殿に居るんじゃないかな?」 美鈴「そ、それでは無事なんですね!?」 妹紅「多分。それに羽根のねーちゃんも一緒だったしな」 美鈴「そうですか…良かった…」 ![]() 妹紅「それじゃ、そろそろ私は行くぞ。アンタはここでゆっくり休ませてもらいな」 お燐「ゆっくりしていってね!!」 美鈴「ま、待ってくださいっ!」 ![]() 妹紅「なんだ?まだ何か用か?」 美鈴「助けてもらったお礼をしないと…私も連れて行って下さい!」 妹紅「それは良いが…もう動いて大丈夫なのか?」 美鈴「平気です、これぐらい!」 お燐「はい、コレ。おねーさんの服だよ。ずぶ濡れだったから洗って乾かしといたよ」 美鈴「あ、どうも。ちょっと待ってくださいね。いま着替えますから…」 ![]() さとり「あら。着替えが済んだのですね…なかなかお似合いじゃありませんか」 妹紅「そ、そうか?そりゃあどうも。それで…」 さとり「あ、だから言わなくても大丈夫だって」 ![]() 妹紅「いや、だからそれが嫌なんだってば…」 さとり「むむむ…なるほど」 お燐「(ああっ…またさとりさまが心を読んでらっしゃる!)」 さとり「もう行ってしまわれるのですね…ゆっくりしていけばいいのに…」 ![]() 妹紅「そういう事だ。世話になった」 美鈴「あ、私も介抱して下さってありがとうございました」 さとり「いえいえ、お礼はもう頂きましたし」 美鈴「???」 妹紅「知らぬがなんとやらだ…」 さとり「しかしその格好…」 ![]() 妹紅「あ、あれ?やっぱりどこか可笑しいか!?」 さとり「そうではなくて何かが足りない感じが…あ、そうだ!」 ごそごそ さとり「はい、コレ」 妹紅「何だこれ?旗?いや、幟か?」 ![]() さとり「旧都にある温泉のお土産コーナーで扱っている幟です。きっとよく似合いますよ」 妹紅「はあ…ところでこれ無地なのか?」 さとり「はい。世界に一つしかない自分だけのオリジナル幟が作れると評判なんですよ」 ![]() 妹紅「そ、そうなのか…」 さとり「はい、書くものもちゃんとありますよ」 妹紅「随分用意が良いんだな」 ![]() 美鈴「まあまあ。折角だからちゃちゃっと書いちゃいましょうよ」 妹紅「ふむ。それもそうだな」 美鈴「よーし書くぞー!…と意気込んでみたものの…う〜ん、迷うなあ…」 ![]() お燐「さとりさまさとりさま!」 さとり「はいはい、貴方の分もちゃんとあるわよ」 お燐「わーい♪」 妹紅「どうせなら、うんと格好いいのにしたいな」 お燐「ほいっ!ふにゃっ!」 美鈴「なかなか斬新なアートですね…」 ![]() 妹紅「良し!できたー」 美鈴「わたしもー」 さとり「な、なかなか良いセンスだと思いますよ…」 ![]() 妹紅「さて、そろそろ出発しようか」 美鈴「はい!」 さとり「はい、これ。少ないですけどお弁当」 妹紅「おお、かたじけのうござる」 美鈴「ぷっ」 妹紅「あっ!いま笑ったな!」 ![]() さとり「お燐。地上まで送って差し上げなさい」 お燐「はーい、まっかせてくーださーい!」 さとり「頼んだわね」 ![]() 妹紅「何から何まで…何て親切な奴らなんだ!」 お燐「それじゃ車で送ったげるから付いてきて」 妹紅「なぬ?車って…それ一人しか運べないんじゃないのか?」 ![]() お燐「だいじょーぶ!ちゃんと皆で乗れるのがあるから」 妹紅「それならいいんだが…」 お燐「それじゃ今開けるから、ちょっと離れてね」 ![]() 美鈴「開ける?」 妹紅「うわっ!か、壁が!」 美鈴「すごい、忍者屋敷みたい!!」 ![]() お燐「それじゃあ行って来まーす」 さとり「気を付けてね」 美鈴「なんだかドキドキしてきました」 ![]() 妹紅「しかし…凄くじめじめしてるな…」 お燐「ココから先は迷路みたいになってるからしっかり付いてきてね」 美鈴「な、何かお化けとか出てきそうな雰囲気…」 ![]() 妹紅「お、おい…ヘンな事言い出すなよ!」 美鈴「えへへ」 妹紅「全く…ん?」 ![]() 美鈴「どうしたんですか?」 妹紅「いや…何か後ろから誰かついてきてる気が…」 美鈴「…誰も居ませんけど?」 妹紅「おかしいなあ…やっぱり気のせいか…お前が変なこと言うからだぞ」 ![]() 美鈴「わ、私のせいですか」 妹紅「そうだ」 美鈴「うむむ…分かりました。ちょっとさっきの分かれ道、覗いてきます!」 妹紅「あ、いやソコまでしなくても…」 美鈴「どれどれ?」 ![]() 美鈴「…やっぱり誰も居ませんねえ」 妹紅「おーい!もう良い、分かったから戻って来いって!」 美鈴「はーい!最後にこの先だけ…うーん、やっぱり誰も居ませんね!」 ![]() 美鈴「ハウッ!!」 妹紅「お、おい!どうしたッ!?」 美鈴「………(う…後ろに誰か…居るッ!?)」 ![]() 妹紅「お、おーい!何があった!?返事しろー!」 美鈴「このっ!誰だ!!」 だれだー だれだー だれだー… 美鈴「…あ…れ?」 ![]() 妹紅「お!戻ってきた!」 美鈴「おっかしいなー」 妹紅「おい!何があったんだ!?」 美鈴「それが…やっぱり誰か居るみたいなんだけど…誰も居ないんですよ…」 ![]() 妹紅「ま、まさか…ほんとうにおばけが…」 お燐「そういえば、この辺り一帯がむかーし地獄だったって知ってた?」 美鈴「じ、じごく!?」 妹紅「な、なあ…冗談だろ?」 お燐「本当だよ!私のお仕事は怨霊の管理だし…」 美鈴「するとやっぱり…」 ??「………」 ![]() 妹紅「お、おちつけ!まだそうと決まったわけでは…」 お空「まあ、怨霊って言っても大した事ないんだけどね」 妹紅「そ、そうか!そうだよな!あは、あはは…」 ![]() 妹紅「しかしとんでもないところに住んでるんだな、お前達…」 お空「住めば都の地霊殿ってヤツよ」 妹紅「そうなのか…ハッ!また視線を感じる…」 ![]() 美鈴「(さっきから誰と話してるんだろう??)」 妹紅「う…何だお前さんか…脅かすなよな…」 美鈴「(まさか…おばけ!?)」 ![]() 妹紅「な、なんだよ…人の顔ジロジロ見て…」 美鈴「あ、あの…気になってたんですが…」 妹紅「あン?」 美鈴「何か隠し事してませんか?」 妹紅「ぎ、ギクゥッ!!」 ![]() 美鈴「…えーっと?」 妹紅「………(もしかしてさっきのを見られた!?)」 美鈴「あー、やっぱり何か隠してるんですね?」 ![]() 妹紅「い、いや!そんなことは…そんな事はないぞ!あは、あはは…(ば、バレた!?)」 美鈴「そうですか?(やっぱりおばけだ!取り憑かれて操られてるんだ!)」 妹紅「あは…はぁ…(ヤバイ…またあのブン屋が嗅ぎつける前に何とかしないと…買収されてしまう!)」 |