咲夜「今ならまだ追いつけます!さあ行きましょう!!」 レミリア「でも行ったところで…」 咲夜「大丈夫です!お嬢様には私が付いているじゃないですか!!」 レミリア「咲夜…」 咲夜「それにもうすぐ夜になります。これはチャンスですよ!」 レミリア「そうね…ふふ…ウフフフフ…霊夢は必ず取り戻して私のモノにしてやるわ…ハァーッハッハッハ!」 咲夜「その意気です!(動機は不純だけど仕方が無いか…とりあえず元気になって良かった…)」 咲夜「ところでアイツ達は何処へ向かったのでしょうね?」 レミリア「それは…そういえば会話の中に神社がどうとか…」 咲夜「ここ…以外と言うと例の神社でしょうか?」 レミリア「話には良く聞くけど…どんな所かな?」 咲夜「さあ?私も詳しくは知りませんので…」 レミリア「考えてても埒が明かないな…おい!お前件の神社の巫女だろう。」 早苗「…あッ…うわぁ…そんな大きなモノが……」 レミリア「…咲夜、そいつを叩き起こしなさい!道案内をさせるんだよ」 咲夜「アラホラサッサー!」 PM 18:23:42 幽々子「見えてきたわ…あれが噂の新しい神社ね…」 魔理沙達と別れ、ひとり幽々子が向かった先は守矢の神社でした 幽々子「私の予想が正しければ容疑者は必ずあそこに向かう筈…」 ぐぅ〜 幽々子「それにしてもお腹減っちゃったわ…やっぱり芋羊羹半分こでは駄目ね」 幽々子「はぁ…早く事件を解決して晩御飯にしたいわ…」 と、その時です… ???「うーん…怪しい物怪しい物…無いなあ…」 幽々子「…誰っ!?」 チルノ「むっ!今怪しい声が!!…そこだなッ!!!」 あ!やせいのマルキュウがとびだしてきた! チルノ「…って、西行寺先生じゃないですか…脅かさないで下さいよ…」 幽々子「チルノ警部…?一体何故こんな所に??」 チルノ「何って…そんなの捜査に決まってるじゃないですか!」 幽々子「いやいや、そういう意味じゃなくって…」 チルノ「全くどいつもこいつも全然役に立たないったりゃありゃしない!」 幽々子「そうなの…大変よね」 チルノ「それで?そちらの方は何か分かったんですか?…この草は怪し…くない」 幽々子「そうそう、犯人の目星が付いたんですよ!」 チルノ「そうですか…手がかりは掴めませんでしたか…この茂みの裏は…怪しくない」 幽々子「他所事してないでちゃんと聞いてよね…」 チルノ「ちゃんと聞いてますよ…………………な、何だってーっ!!」 幽々子「………今からそこへ向かう所なんですが…」 チルノ「何でそんな大事な事を!?もっと早く知らせに…」 幽々子「あ、それなら…」 チルノ「あーっ!!分かった、ここに居るという事は、さては手柄を独り占めするつもりだったんだな!?」 幽々子「いや、だから話を…」 チルノ「ちっくしょー!どいつもこいつもあたいの事バカにして!!」 幽々子「チルノ警部!落ち着いて!(ボソッ…役が崩れてきてるわよ…」 チルノ「はっ!………オッホン!こ、困りますよ先生。そういう事は真っ先に知らせて貰わないと…」 幽々子「心配には及ばないわ。署には今頃連絡が行ってるはずよ」 幽々子「まあ、丁度良かったじゃないの。いまから一緒に行きましょう」 チルノ「そうですね!二人ならLティに並べる!二人ならLティを越せる!」 幽々子「相手が違うんじゃないかしら…」 チルノ「ささ、先を急ぎましょう!」 幽々子「ええ、そうしま…ウッ!!」 チルノ「先生?」 幽々子「ぐっ…む、胸が苦し………」 チルノ「大丈夫ですか!?しっかりしてくださいッ!!」 チルノ「うわぁ…何だこの煙は!」 幽々子「…ま、さか…こんな…時に………」 チルノ「先生っ!?せんせーい!!」 チルノ「…あれ?先生の姿が…消えた!?」 豆幽々子「ギュゥ〜…」 チルノ「…何か落ちてる………なんだコレ?」 チルノ「う〜ん…怪しい!すごく怪しいそ!」 豆幽々子「ピキー(何て事!今が一番大事な時だって言うのに…)」 チルノ「まさかコイツが…犯人?」 豆幽々子「ピギュ!!(そんな訳ないでしょう!私よ!分からないの!?)」 チルノ「西行寺先生が消えてこれが後に残ったという事は…」 豆幽々子「ピキッ!!(そうそう!)」 チルノ「変わり身の術!!」 豆幽々子「ギュピー(ズコー)」 チルノ「…やっぱり抜け駆けするつもりだったんだ!騙された!!」 豆幽々子「ピキィ(…こんな事している暇は無いのに…こうなったら!)」 チルノ「アッ!何するんだ!!」 チルノ「こら!捜査の邪魔をするなー!」 豆幽々子「ムギュー(こっちよ!さあ、ついていらっしゃい!!)」 チルノ「このー!待てー!どろぼうー!!」 ピッ、ピッ、ピッ… 永琳「メス」 ウドンゲ「はい!」 永琳「汗」 ウドンゲ「はい!」 永琳「鑿」 ウドンゲ「はい!」 永琳「ふむ…これで準備良し…かな」 ウドンゲ「上手くいくでしょうか?」」 永琳「愚問ね。まあ、任せておきなさい」 てゐ「お待たせ〜。持ってきたよ〜」 ウドンゲ「お、来た来た」 永琳「それじゃこちらにまわして頂戴」 てゐ「アイサー!」 永琳「それじゃこちらも服を脱がして…」 ウドンゲ「…今度は真面目にしてくださいよ」 永琳「わ、分かってるわよ!」 ウドンゲ「息が荒いのは疲労の為だと信じています…」 永琳「よし…次はいよいよコレを取り出すわよ…」 ウドンゲ「ゴクリ…」 永琳「………そぉい!」 ウドンゲ「こ、これが…メディスンの…」 永琳「乙女型完全自律からくり人形に備わるという回路…」 ウドンゲ「横にMADE IN CHINCHINって刻印が入ってますね」 永琳「ほらほら、よそ見してないで作業に集中する」 ウドンゲ「あ、はい!でも良かった…これで何とかなりそうですね」 てゐ「あー、目が真っ赤だ!」 ウドンゲ「クスン…それは何時ものことじゃないの」 ガコン!…プシュー…… 永琳「回路の固定完了。後は同じ色の線を繋いで…あら?」 ウドンゲ「どうしました、師匠?」 永琳「(何かしらこの部品は…)」 ウドンゲ「師匠?」 永琳「(怪しいわね…少し調べてみるか…)」 ウドンゲ「しっしょぉー?…考え事かな??」 永琳「(よく見るとこのパーツだけ何処とも繋がってない…)」 ウドンゲ「あ、そうだ。てゐ。今のうちにアチラの準備、お願いね」 てゐ「任っかせなさーい!」 永琳「(まさか何かの発信機…いや、受信機?)」 永琳「(でも外して動かなかったら…師としての威厳が…)」 ウドンゲ「考え事はお済みですか?」 永琳「あっ、ええまあ…(…こういう時は………見なかった事にしよう!)」 ウドンゲ「それじゃ蓋しまーす」 ウドンゲ「師匠、最後の仕上げお願いします!」 永琳「ええ、そちらの方は準備いいかしら?」 てゐ「バッチリだよ!」 永琳「じゃあ始めて頂戴」 ガキョン! ウドンゲ「これでメディスンが…ゴクリ」 永琳「危ないから離れてて」 ウドンゲ「あ、はい…」 永琳「さあ!よみがえるのだ!このでんげきでー!」 バスン! ウドンゲ「ああ…神様仏様…メディスンをお助けください…」 バチバチ… 輝夜「永琳〜?お夕飯はまだかしら〜?私お腹…」 カッ!! ドカーーーーーン!! 輝夜「ギャー!!」 ウドンゲ「きゃぁー!」 ジリリリリリリリリリ… ファンファンファンファンファンファン… リリリリリ… 永琳「あ痛たた…い、一体何が…?」 ウドンゲ「…しょぉ……」 ウドンゲ「師匠〜、てゐ〜、大丈夫〜?」 永琳「ウドンゲ…は無事のようね」 ウドンゲ「良かった…じゃなくて!何ですかこの爆発は!?」 永琳「う〜ん、ちょっと出力が大きすぎたかな?」 永琳「それより、てゐは?」 ウドンゲ「そういえば返事がありませんね…」 むぎゅう ウドンゲ「わ、わ!何か踏んづけた!」 永琳「あ…これはまた…」 ウドンゲ「てゐ!!」 ウドンゲ「でっかいたんこぶですね…」 永琳「ほら、多分この柱が頭にぶつかったのよ…」 ウドンゲ「脈は…ありますね」 永琳「とりあえず命に別状はなさそうね」 フラフラ〜… 永琳「それにしても大変なことになっちゃったわね」 ??「…ゲホゲホッ…」 ??「ちょっと…」 ウドンゲ「師匠!後ろに誰か…」 永琳」「え?」 ウドンゲ「ひょっとして…メディスン…」 ウドンゲ「…って、誰だーっ!」 輝夜「うつけ者!余の顔見忘れたか!」 ウドンゲ「…な、なあんだ、姫でしたか。脅かさないで下さいよ」 輝夜「何だじゃないわよ!これは一体何事!?」 ウドンゲ「あ、実は今皆でメディスンを治していたんですよ」 輝夜「また随分と荒療治な事で…」 ウドンゲ「そういえば、肝心のメディは…」 輝夜「目の前にいるじゃない、ほれ」 ウドンゲ「あっ!!!」 ウドンゲ「良かった!直ったんだね」 メディスン「ウドンゲオネイチャン…?」 ウドンゲ「そうよ、私。分かる?」 メディスン「ワタシ…イカナクチャ…」 ウドンゲ「へっ?」 ウドンゲ「えっ、えっ?行くって何処へ??」 メディスン「ヨンデル…イカナクチャ」 ウドンゲ「ちょっ…待って!メディーッ!!」 メディスンはジェット噴射で飛び立って行きました… ウドンゲ「いつの間にあんな飛び方を…」 輝夜「ちょっと見ない間に随分成長したものね」 ウドンゲ「成長…とは違うような…雰囲気というか様子もおかしかったし…」 ウドンゲ「師匠!!」 永琳「分かってる。てゐの事は任せて貴方は今すぐ後を追いなさい」 ウドンゲ「ありがとうございます!」 ウドンゲ「それでは、行ってきます!」 永琳「あ!ちょっと待って!」 ウドンゲ「はい?」 永琳「これをもって行きなさい」 ウドンゲ「これは…?」 永琳「私のお手製オプションよ。遠距離暗号通信が出来るから何かあったら連絡するのよ」 ウドンゲ「分かりました」 |