Lティ「アリスさんの野望は我々で必ず阻止しましょう!ねえ、署長!」 チルノ「あー、うんうん…そうだね…」 Lティ「署長?どうされました?」 チルノ「なんだか…眠いよ…お布団が恋しい〜」 Lティ「あっ!?しょ、署長っ!」 チルノ「…ぐぅ」 Lティ「署長っ!こんな大事な時に寝ちゃいけませんよ!!」 チルノ「すやすや…」 豆幽々子「むぎゅ〜ん(まだ薬の効き目が残ってるのかしら…?)」 Lティ「署長!署長ってば!」 チルノ「う…んっ…すぴー」 Lティ「完全に寝てしまわれた…まあ、昨日から我々も全然寝てませんし…無理もありませんね」 豆幽々子「(まあいいわ、この娘はもう用済みだから此処に置いていきましょう…)」 チルノ「ぐぅ…あーあー、ゴホン、わ、私はもう駄目だ…さあ、私に構わず早く行きなさい!!ぐぅ…」 Lティ「署長ッ!?寝言…なのかな…」 神奈子「どっちでもいいわよ。それよりほら…」 グラッ… 青萃香「うォっ!?」 桃萃香「今揺れましたわね…」 グラグラ… 桃萃香「ま、またですわ!」 神奈子「何でこう地震が多いのかしらね…」 バキバキバキッ… Lティ「木の倒れる音…?待ってください!様子がおかしいですよ!」 神奈子「外で何がッ!?確かめるわよ!」 青萃香「な、何なんだあのデカイのは!?」 Lティ「真っ直ぐこっちに向かってきます!」 神奈子「う、嘘でしょッ…ちょっと止めてよね…」 豆幽々子「ギュー!?(な、何かしらアレ…)」 Lティ「なんだか分かりませんがピンチですよ!」 てゐ「むむむっ…この声はッ!」 説明しよう! てゐのお耳はウドンゲのクシャクシャお耳と違って 地上の音を拾う力は段違いなのだ! てゐ「間違いない!この近くに憎き探偵幽々子が居るウサ!」 キョロキョロ… てゐ「ハッ…そこだ!…ってなんだろうあのちんちくりんは?」 桃萃香「凄い密度と質量ですわね…一体どれだけのモノを萃めたらああなるのかしら…?」 Lティ「あ、アレが何かご存知なのですか!?」 青萃香「いや、そこまでは…でも私達には分かるんダ!アレは相当ヤベーシロモノだってよ!」 神奈子「ああもう、何で家ばっかりこんな目に…このままじゃみんなぺっちゃんこよ!」 Lティ「まったく、次から次へと…急いでいるというのに!」 豆幽々子「ピキュー(それに私達の進行方向を塞いでいるわね…)」 ウドンゲ「でも本当に何なんでしょうね、アレは…?」 ?「お答えしましょう!」 豆幽々子「ギュッ!?(だ、誰っ!?)」 Lティ「今の声は一体?」 ウドンゲ「確かにあちらの方から聞こえたはずですが…」 Lティ「誰も居ませんね」 雛「ちょっと!ちゃんと居るわよ!!」 Lティ「あっ!?」 ウドンゲ「貴方は一体ッ!?」 雛「ふふっ…私?なあに、ただの通りすがりの厄神様よ!」 Lティ「神様…ですか?」 ウドンゲ「神様というか紙みたいですけど…」 雛「う、うるさいわね!そ、それよりちょっと此処から下ろしてちょうだい!」 Lティ「下ろすって…あ、ちょうどいいところに棒が」 雛「アッ…ちょっ…もっと丁寧に…や、破けちゃう!」 神奈子「ちょっと貸しなさい。これはこう使うのよ」 Lティ「そ、それで…アレは一体何なのですか!?」 雛「あれはとっても厄いものよ…恐ろしゐ回転力でやがて全てを巻き込んでいくでしょう」 Lティ「全て…幻想郷が滅びる、と…?」 雛「このままでは恐らく…」 神奈子「何で貴方そんな事を…?」 雛「私も一度はアレを追い詰めたのだけど…今一歩及ばずこの通りよ」 ウドンゲ「な、なんだか怖いですね…神様でも勝てない相手なんて…」 神奈子「ふふ…神様なら此処にも居るわよ」 Lティ「おお…さっきと態度が違いますが、何か策でもっ!?」 神奈子「これだけは使いたくなかったんだけどね…」 雛「何をやっても無駄よ。あの回転力を超えるには…」 神奈子「回転力に拘るからいけないのよ」 Lティ「ま、まあそうですよね…」 神奈子「大丈夫、神社の、幻想郷の皆は私が守るッ…」 テーッテッテー テッテテー♪ ゴロゴロ… 神奈子「発進準備、スイッチぃ…オーン!」 カッ!!ピシャーン! テテテテーテー ッテテテテーテー Lティ「ああっ!?さ、参道がっ!」 ウドンゲ「い、一体何が始まるというのです…?」 神奈子「ふふ…目には目を、大きいものには大きいものよ!」 Lティ「それは一体…?」 神奈子「大空を翔る翼!ケロットブースター、起動せよッ!!」 ウィ〜ンッ! ウィ〜ンッ! ゴウンゴウンゴウンゴウン… ヒュゥゥン… 神奈子「たぁっ!」 Lティ「しっ、注連縄をっ!?」 神奈子「変んんんっ身っ!!とぉっ!!」 テテッテレーレー! 説明しよう! 神奈子は天高く投げた注連縄をくぐることで 一瞬のうちにパイロットスーツを装着することが出来るのだ! スリー トゥー ワン… 神奈子「シグナルオールグリーン!発進ッ!!!」 ズゴゴゴゴ… Lティ「わわわっ!?何か出てきました!!」 神奈子「それじゃちょっと行って来るわ!」 神奈子「ちょわぁっ!」 しゅばっ! ウインウインウインウイン…ぺかーっ ゴウン…っシュウウン… にょきっ 神奈子「コックピット、イン!ケロットブースター、ゴーッ!!!」 てゐ「うゎっはっはっはー!まあ、何でもいいウサ!みんなまとめて踏み潰してやるよ!」 ドカドカッ! バーン!バチーン!スパーン! てゐ「むむっ!?何事っ!?」 神奈子「おおおおおおおっ!」 てゐ「アレはっ!?」 神奈子「そらそらそらそらっ!」 てゐ「うるさいハエウサね!」 神奈子「ビクともしないッ…!?」 てゐ「まあいいや。気がすむまで足掻くが良いウサよ」 神奈子「ならばこれでッ…」 ジャキン! ピッピッポパ 神奈子「照準セット!ミサイル射出!」 ドフッ!ドヒュッ! 神奈子「スカイサーペントの如く喰らい付け!オンバシランチャー…」 神奈子「…発射ッ!!!!」 バシュゥッ!!! 神奈子「行っけーーーーっ!!!」 ドドドドッ!! ドガーン!ズバーン! Lティ「す、凄まじい爆発です…」 ウドンゲ「凄いです!押してますよ!!」 神奈子「ひいふうみい…全弾命中ね」 ピピッ 神奈子「やったかしら?…煙が晴れないと分からないか…」 てゐ「げほげほっ…煙たいなあもう!よーし、それじゃ今度はこっちの番ウサね」 トントン…ポチッ! ガコガコガコガコガコンッ! 神奈子「しかしでっかい玉ねえ…」 てゐ「もう少し引き付けて…」 神奈子「まあ、後でじっくり調べるとしましょうか」 てゐ「今ウサ!てーっ!」 ドドドドド… 神奈子「ハッ…!?この感じ…」 ビュンッ! 神奈子「下かッ!!?だけど甘いわ!」 てゐ「甘いのはそっちウサ!そのミサイルは自動追尾するウサよ!」 神奈子「むむむっ…ええい!このぉっ!」 ビュビュンっ! てゐ「なかなかしぶといウサね。それならじゃんじゃん追加するウサ!」 神奈子「くぅっ…これはちょっとまずいかも…」 青萃香「オイオイ、なんか雲行きが怪しいゼ!何やってんダヨ!」 桃萃香「このままでは押し切られてしまいますわ!」 てゐ「ワッハッハッハッハッ!ほれほれ、逃げろ逃げろー」 ウドンゲ「ああっ!危ないっ、後ろ後ろ!…ふぅ…ああっ、またっ!」 Lティ「くっ、我々はここでただ見守るしか…あっ!?」 豆幽々子「ピキー(あそこはさっきの…)」 Lティ「貴方も気付かれましたか…ひょっとしたらあそこにはまだ他の機体が残っているかもしれませんね…」 青萃香「聞いたか?ピンク!」 桃萃香「ええ、これは行くしかありませんわね!」 Lティ「貴方達…良し!行きましょう!」 豆幽々子「ピキュゥー!(むっ、こっちに連絡通路が!)」 ウドンゲ「あっ、待ってくださいー!私も行きますー!」 豆幽々子「ギュッギュー!(あっ!)」 ウドンゲ「見てください、この先広そうですよ!」 Lティ「きっとそっちが格納庫に違いありません!急ぎましょう!」 ウドンゲ「はぁはぁ…」 Lティ「ここが終点の様ですね…み、見てください皆さんっ!!」 ウドンゲ「こ、これはッ…!!」 カリカリカリカリ 神奈子「しまっ…喰らいボムを…間に合わないっ!」 ドーン! |