妹紅「これはどう見てもさっき着替えてたときに…」 お燐「ねえねえ、私にも見せて〜」 妹紅「…ッ！！！」 妹紅「だっ、み、見るなーッ！！」 美鈴「いやあああっ！！」 お燐「わひゃぁ！」 妹紅「こんなものこうしてやる！！」 お燐「あーあ…びりびりにしちゃった…」 妹紅「はぁ、はぁ…」 美鈴「…どうやら私達に選択権は無いみたいですね」 妹紅「だな…こうなったらやるしかない！」 美鈴「ええ！」 お燐「何か二人だけずるいなあ」 妹紅「いや、私は逆にお前さんが羨ましいぞ…」 美鈴「そうそう」 コー…ホー… 美鈴「それで、どうやって追い出しましょうか？」 妹紅「それ以前に相手がどんなヤツか、何処に潜んでいるかも分からんからな…」 美鈴「ハッ！…もしかしてさっきのおばけが…」 妹紅「お化けかどうか分からんが、さっきの気配の主がそうなんだろうな…」 美鈴「だとしたら私達に捕まえられるでしょうか…？」 妹紅「何とかして相手の動きを読まないと…おや？」 お燐「どうしたの？」 妹紅「これを見てくれ…」 美鈴「お酒が…風も無いのに波打ってる…」 妹紅「これは波紋！？もしかして何かに反応してるのか！？」 美鈴「そうか…あの人ががこれを持たせたのはレーダーとして使わせるためだったんですね…」 お燐「へぇ、そーなのかー」 妹紅「良し！こいつでその何かとやらを見つけ出してやる！」 美鈴「この波紋…こっち側が激しく波立ってますね！」 妹紅「つまりこちらの方角に何かあるという事か…」 美鈴「でも何でお酒なんでしょうね？」 妹紅「さあな…むっ！？」 美鈴「方角が変わった！？」 妹紅「移動している…あの角だっ！！」 美鈴「や、やっぱりおばけなんでしょうか…？」 妹紅「おまえはちょっとその発想から離れろよ…」 ？？「コー…ホー…」 妹紅「…この向こうだ……」 美鈴「なにか物凄いプレッシャーを感じます…」 妹紅「くっ…一体何者なんだ！？」 美鈴「こうなったらやられる前にやるしかないですね！」 妹紅「随分簡単に言うな…」 美鈴「大丈夫！私にまかせてください！」 妹紅「おお？何か名案が！？」 美鈴「はい、今の私達と相手の位置関係はこのように予想されます」 妹紅「ふむふむ」 美鈴「つまりここから真っ直ぐに攻撃を仕掛ければ良い訳ですよ」 妹紅「良いって…壁に穴でも掘るつもりか？」 美鈴「まさかあ、そんな面倒な事しませんよ」 お燐「それじゃあどうするの？」 美鈴「こうするんですよ」 妹紅「…一体何やってるんだ？」 美鈴「危ないから離れてて下さいよ」 妹紅「お、おう…」 美鈴「すぅ〜…はぁ〜…ハィイイッ、ヤッ！！」 妹紅「うわっ！いきなり何するん…」 ？？「グ…ズ…ギャァァァム！」 妹紅「うぉっ！？悲鳴がッ…！？」 お燐「すごーい！今の何？」 美鈴「今のは鎧ナントカ…って技です」 妹紅「何だそら？」 美鈴「こう、硬い鎧の中身をバーン！ってやる技らしいですよ」 妹紅「ナントカとからしいとか…随分いい加減だな」 美鈴「以前手合わせしたなんとかって先生に一度見せてもらっただけですので…」 妹紅「まあいい。つまりソイツで壁の向こうに衝撃をブチ込んだ訳だな」 美鈴「手ごたえはありました！どれどれ、確認してみましょう…」 勇儀「…ぬ…ぐおおおお…」 妹紅「…あれがおばけの正体か？」 勇儀「…ッたく…一体何がどうなってるんだこりゃあ？」 妹紅「あれがおばけの正体…意外と普通なんだな」 美鈴「ふ、普通なもんですか！あの技をまともに喰らってピンピンしてるなんて…」 妹紅「そ、そうなのか！？」 勇儀「んっ！？」 美鈴「ぎゃあ！コッチ見ましたよ！目が合いました！」 妹紅「どうやらアチラさん、気付いたみたいだな」 勇儀「おい！そこの奴ら！今何かやったのはお前らか？」 妹紅「うわ、すごい怒ってるぞ」 美鈴「どどど、どうしましょう！？」 お燐「はーい！この赤毛のお姉さんがやりましたー！」 美鈴「ええええっ！？」 勇儀「良し、お前ちょっとコッチ来い」 美鈴「な、何で簡単にばらしちゃうんですか！？」 勇儀「おい、聞こえなかったのかー？」 美鈴「ひぃ！ヤバイですよ、どうしま…あれッ！？」 そのほうこうにはだれもいない 妹紅「よーし、ソイツはお前に任せたぞー！」 お燐「ふぁいとだよっ！」 美鈴「そ、そんな薄情な〜」 勇儀「さっきのはお前の仕業か…？」 美鈴「は、はひぃ！」 妹紅「どうしたー？声が裏返ってるぞー」 美鈴「うう…人事だと思って…」 勇儀「痛いじゃないか！まったく…で、何でこんな事したんだ？」 美鈴「そ、それはですね…その…あれ？」 勇儀「ん？」 美鈴「あの…？その口の周りについてるのは…もしかして？」 勇儀「え？何か付いてる…うわ！こりゃ失敬。恥ずかしい所を見られちゃったな」 美鈴「じーっ…食べたんですか？私達のおだんご…」 勇儀「なぬ！？確かにさっき団子は食べたが、ちゃんと他人にもらった物だぞ？」 美鈴「…怪しいなあ」 勇儀「本当だって！疑り深いやつだなあ、もう！」 お燐「あー！誰かと思ったら鬼のお姉さんだよ！」 勇儀「お？そういうお前さんは…そうか、ここは地霊殿だったんだな…」 妹紅「なあ、アンタ。一体ここでなにしてるんだ？」 勇儀「いやー。それがねえ、ちょいと道に迷っちまってねえ」 お燐「ここは無限ループとかあるから案内無しには抜けられないよ」 勇儀「うわ！やっぱりそうなのか…それでもう何日も出られない訳だ」 お燐「でも良かったね！偶然出くわすなんて奇跡的な確率だよ！」 勇儀「そうなのか…何かコッチの方から酒の匂いがしたような気がしたから来たんだが…」 妹紅「結局は唯の迷子だった訳だ…なんという人騒がせな」 勇儀「おお！匂いの元はそれだな！私にも一杯くれ！」 妹紅「だーめ！」 勇儀「そんな事言わないでさ、な！」 妹紅「第一だな…待てよ。やっぱり分けてやるよ」 勇儀「有り難い！」 妹紅「その代わり一緒にこの迷路を抜けてもらうぞ」 勇儀「なんと！その上外まで案内してくれるというのか！」 妹紅「良し、交渉成立！意外と手間がかからなくて助かったぞ」 お燐「しーっ…」 妹紅「どうした？」 お燐「何か聞こえる…この声は…あっ！！」 美鈴「…た、助けて下さい…」 妹紅「おお、これはまた見事に埋まったもんだな」 美鈴「感心してないで早く出してぇ〜」 妹紅「よし、それじゃいっせーので引っ張るぞ」 お燐「いっせーのっ！」 美鈴「ぷはぁ！助かりましたぁ…」 妹紅「だいじょうぶか？」 美鈴「はい、なんとか…お鼻が痛いですけどね」 妹紅「ゆっくり休ませてあげたいところだが、そろそろ出発しないとな」 美鈴「あ、はい」 妹紅「それじゃ出発だ！」 勇儀「ん？あれは…」 さとり「さて、ここからが本番ですよ…」 文「ごくり…アナタまさか…」 勇儀「…確かにどこかで見たような…」 さとり「私には見えるわ、あなたの記憶が！さあ、思い出すのです！」 妹紅「おい？どうした、ぼーっとしちゃって…？」 勇儀「…そう、あれはまだ私が小さい頃の話だ…」 美鈴「なにかブツブツ言ってますよ…」 勇儀の脳裏にイヤ〜な思い出が甦る！ 勇儀「（そう…ずっと忘れていたが、あれは私がまだ小さい頃の話だ…）」 ？？？「待てい！そこな鬼め！我らが成敗してくれようぞ！」 勇儀「あえ？わたちになにかごようじなのれすか？」 ？？？「一つ人の世生き血を啜り…」 勇儀「あー！“じらいげき”ごっこれすね！よーしまけないろ！」 ？？？「二つ不埒な…う、うぉあああああああ！？」 ドカ！バキ！ゴス！！ ？「キャインキャイン…」 ？「ケンケーン！」 ？「キィィィッ…」 ？？？「ま、待て！私の負けだ！だから…」 ゴスン！ 勇儀「へっ、だらちのないやちられすね…」 勇儀「（あのときの奴らが掲げてた幟と似ているぞ！）」 妹紅「な、何かやばくないか？」 美鈴「すっごい目でコッチ見てますよ…」 妹紅「なあ、おい…大丈夫か？顔色が悪いぞ？」 勇儀「だ、大丈夫…」 妹紅「そうか、それじゃ…」 勇儀「待て！さっきのは取り消しだ！！」 妹紅「えっ」 勇儀「…どうやら私とお前達は戦う運命にあるようだ…」 美鈴「な、何でーっ！？」 妹紅「変な電波でも受信しちゃったのか…？」 勇儀「勝負の方法はそうだな…」 妹紅「おいおい、勘弁してくれよ…」 美鈴「あ、あの〜止めておきません？」 勇儀「問答無用！良し、ここはやはり定番のコイツだな！」 妹紅「むっ…やはりそう来るか…」 美鈴「何か説得で来る雰囲気じゃないですね…」 お燐「あのお姉さんすっごい力持ちだよ」 妹紅「で、誰が最初に仕掛ける？」 美鈴「わ、私は遠慮しておきます…」 勇儀「どうした？はやくやろうよ！」 お燐「ちょ、ちょっと待って！まだ準備中だよ！」 勇儀「何だ、心の準備ってやつかい？」 お燐「順番が決まらなくて…」 勇儀「順番？みんないっぺんにやらないのか？」 妹紅「なぬ！？」 美鈴「まとめてかかって来いと！？」 勇儀「まあ、私はどちらでも構わないんだが…」 妹紅「聞いたな…？」 美鈴「はい…これは一気に畳み掛けるべきです」 妹紅「良し！波状攻撃を仕掛けるぞ！私に続けー！」 妹紅「むっ…やはりそう来るか…」 美鈴「何か説得で来る雰囲気じゃないですね…」 お燐「あのお姉さんすっごい力持ちだよ」 妹紅「で、誰が最初に仕掛ける？」 美鈴「わ、私は遠慮しておきます…」 勇儀「どうした？はやくやろうよ！」 お燐「ちょ、ちょっと待って！まだ準備中だよ！」 勇儀「何だ、心の準備ってやつかい？」 お燐「順番が決まらなくて…」 勇儀「順番？みんないっぺんにやらないのか？」 妹紅「なぬ！？」 美鈴「まとめてかかって来いと！？」 勇儀「まあ、私はどちらでも構わないんだが…」 妹紅「聞いたな…？」 美鈴「はい…これは一気に畳み掛けるべきです」 妹紅「良し！波状攻撃を仕掛けるぞ！私に続けー！」 妹紅「てやあああっ！！」 美鈴「ほぁちゃあっ！！」 勇儀「おおっ！？まあまあ、そう慌てなさんなって。ほれ」 妹紅「あいたぁ！」 美鈴「わわっ！？だ、大丈夫ですか！？」 妹紅「うう…被弾した…私はもう駄目だ…無念後を…って、あれ？なんとも無い…」 お燐「何をぶつけられたのかにゃあ？」

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