チルノ「で、逃亡を許したヘボ部下は?さっきから姿が見えないんだけど…」 Lティ「あれ?おかしいですね…一緒に謝ってあげるからってここまで連れて来たの筈なのに…」 チルノ「さては逃げたな?」 Lティ「もしや…責任を感じて一人で捕まえに行ったのでは?」 チルノ「同じ事よ!」 橙「うぅ…怒られる…怒られるよぅ…」 チルノ「どいつもこいつも…もういい、こうなったらアタイ一人で全部解決してやるんだから!」 Lティ「いや、それが無理だから色々と協力して貰ってるんじゃないですか…」 チルノ「止めても無駄よ!」 Lティ「あっ!何処へ…」 Lティ「それにココはどうするんですか?捜査本部が空では…」 チルノ「貴方に任せるわ!」 Lティ「そんな勝手な…全く、参りましたね…」 Lティ「はぁ…組織として足並みが揃っていない…こうなったらアノ人に期待するしかありませんね…」 橙「怒られるー怒られるよぅ…うわ〜ん!」 ???「…アレは?…そうか……動いたのね…どう?行ける?そう、じゃあアレは任せるわ」 ????「…コクリ」 ???「私はアチラの様子を見てくるわ」 チャプチャプ… スィーッ… ??「スーハースーハー…」 橙「怒られるー怒られるよぅ…うわ〜ん!」 チャプチャプ… てゐ「プスー、プハー(あれは…しめしめ…)」 てゐ「(どうやら上手いことやり過ごせたみたいウサね)」 ブクブクブクッ… てゐ「ぷはぁっ!こんなこともあろうかと、さっきの牛蒡に穴を開けておいて正解だったな…」 てゐ「灯台下暗しとはよく言ったものウサね」 ぐぐっ… バチャバチャ… てゐ「…はぁ………おかげでびしょ濡れになってしまったけど…まあ仕方ないか…」 てゐ「さて…逃げ出してみたものの…これからどうしたものか…わぁっ!」 てゐは自分の服の中に何かあるのに気付いた てゐ「うぅ…なんだろうこのぐにゃっとびちゃっとした感触は…」 てゐ「これは…」 出てきたのは水浸しの新聞でした てゐ「何でこんな物を持ってたんだろう…」 てゐ「滲んでいて読みにくい………あれ?この記事に印が…」 健 人参 焼き 数限 てゐ「何か…思い出しそうな…ううぅ〜!ああもう!イライラするウサ!」 ぐしゃぐしゃ てゐ「とにかくこの記事の所へいってみよう…」 豆幽々子「ギュゥ…」 紫「ヒソヒソ…」 ????????「ハッ!二人とも…ストップ!!」 ??????「どうかしたの?」 ????????「し〜っ…ほら…表に誰か居るよ…」 ???????「わ、本当…隠れないと…」 紫「………あら?おかしいわね…」 豆幽々子「ムギュゥ?」 紫「急に部屋の中の雰囲気が変わったわ…」 豆幽々子「ギュー(ちょっと覗いて見るわ)」 紫「慎重にね…」 豆幽々子「ムギュ〜ン?」 紫「どう?誰か居る??」 豆幽々子「ピキー」 紫「そう…確かに誰か居たのに…どこか行っちゃったみたいね…」 豆幽々子「ギューン」 紫「まあいいわ。それじゃ今のうちに捜索するわよ!」 豆幽々子「ピギ!」 紫「ちょっと退いててね。今ガラスにスキマを開けるから…」 紫「しっかし…汚い部屋ねえ…」 豆幽々子「ギュウギュウ!」 紫「じゃあ、手分けして探しましょ。私はこっち、あなたはアッチね。」 豆幽々子「ピッキー!」 ??????「…うふふ…のこのこと入ってきたわね」 ????????「一匹そっちへ行ったわ。そのまま待機して下を通りかかったら…」 ??????「了解!まっかせなさいっ!」 ????????「…3、2、1、今よ!」 ??????「よしきた!そぉれっ!」 ガンッ! グラグラッ… 紫「…ッ!!幽々子!!危ないっ!!」 豆幽々子「ムギュ!?」 豆幽々子「ピギッ!!(ま、魔理沙!?何時の間に帰ってきてたの!?)」 紫「幽々子っ!こころのちからを使うのよ!!」 豆幽々子「ピキー!!(何?こころのちからって??)」 でっでんでっでんでっでんでっでん… 豆幽々子「ギュー!!」 幽々子は素早く身をかわした! 紫「大丈夫っ!?」 豆幽々子「ギュギュッ!?(こ、これは…)」 紫「胸像ね…でも何で落ちてきたのかしら…?」 豆幽々子「ピキィ(それより…自分の銅像とはいい趣味してるじゃないの…)」 ??????「あっ!避けられたわ…」 ????????「いいえ、それでいいわ。ソッチは陽動…本命は…」 ???????「こっちよ!」 紫「まあいいわ、とにかく何があるか分からないから気をつけて探すのよ」 豆幽々子「ピギューッ!!(あ、紫ッ!!)」 紫「なぁに?」 豆幽々子「ピキ!ピキッ!!(ゆかりー、上、上!)」 紫「え…まさか今度は…」 ????????「その通り!仲間よりまず自分の心配をするべきだったわね!!」 ガッシャーン! 豆幽々子「ギュゥー!(ゆ、紫!…紫がおせんべいになっちゃった…の…?)」 紫「………」 豆幽々子「ピギ…(そ、そんな…もういちどさいしょからやりなおすことができればなんとかなるのに…)」 紫「ケホッ…」 豆幽々子「ギュ!(え、その声は…)」 紫「ちょっと、勝手にゲームオーバーにしないでよ!」 ???「………」 豆幽々子「ピキ〜?(でも、どうやって避けたの?)」 紫「それが、ほら…」 豆幽々子「ギュ!!(あっ!トラップが…破壊されているわ…)」 紫「どうやら誰かに助けられたみた…あッ!」 豆幽々子「ギューッ!(何か今動いた!)」 紫「待ちなさいっ!私達を襲ったのは貴方ね!!」 ルナチャイルド「げ、見つかった!?」 シュッ!! ルナチャイルド「あ゛っ!何かチクッて…」 ルナチャイルド「…あ…れ?…何だか意識…が…」 パタン 紫「あら?急に動きが止まったわね…」 豆幽々子「ギュウギュウ!(何でもいいわ、今のうちに捕まえましょう)」 紫「その方が良さそうね。コイツがさっきの気配の主なら、まだ仲間がその辺に居るかもしれないし」 豆幽々子「ムギュウ」 サニーミルク「サッ、ササッ!(た、た、大変!捕まっちゃったわよ!)」 スターサファイア「ス…ススッ!(お、落ち着いて!あまり動かなければ大丈夫…)」 サニーミルク「サササッ!(でも…なんとか助けないと…)」 スターサファイア「(それにしても一体誰が…確かにこの家には私たちと目の前の二人組みしかしないのに…) スターサファイア「(…やっぱり 長距離からの狙撃?…だとすると相当の腕の持ち主ね…)」 建物から離れる事数百m… ???「フッ…全く手間の掛かるヤツ等ね…」 アリス「色々と心配になって見に来てみたら…」 そう呟き葉巻を吹かす… アリス「全く頼りないったらありゃしない…」 アリス「とりあえずコレで、後は自分たちで何とか出来るでしょう…」 カパッ! ゴソゴソ…バタン! アリス「…本当ならアソコは私が…いえ…もう済んだ事…」 豆幽々子「ムギュッギュッギュー!!(さてと、ところでコイツは何者なのかしら?)」 紫「さあ?…まさかコイツも玉を狙って…」 豆幽々子「ギュウーッ!(つまりは泥棒ね!後で九曲署に連行よ!)」 紫「そうね。あ、あと私達の傷害未遂もそうね」 紫「あとそれから…あっ!コレもそうね…ざっと計算すると…あら凄い!全部で懲役128年ね!」 豆幽々子「ギュゥン?(紫?どうしてそんな事を…あ、そうか!居るかもしれないコイツの仲間を誘っているのね!)」 スターサファイア「(ど、ど、どどうしよう、このままじゃルナが前科者にされちゃうッ!)」 サニー「(何か…何でもいいから使えそうなものは無いの!?)」 スター「(う〜ん、目に付くのはガラクタと使い方の分からないモノばっかりね…)」 サニー「(こんな事なら宝探しなんかしに来なきゃ良かった…)」 スター「(…ねえ、アレって…?) サニー「(えっ!?…あ、アレはもしや…)」 スター「(うん、ルナが拾ってきてた本に載ってたアレじゃないかしら?)」 サニー「(だとしたら…)」 スター「(丁度私達三人…いけるかも…)」 サニー「(でも、それじゃそのうちの二人は…)」 スター「(…迷ってる暇はないわ!)」 スター「(それじゃ、いちにのさんで一気に出るわよ!)」 サニー「(オーケー!いちにの…)」 ドカッ! 豆幽々子「ピギュゥッ!!??」 豆幽々子「ギュウウッ!?(な、何ッ?今のは?)」 紫「どうやら痺れを切らして出てきたようね」 サニー「それじゃいくよ!」 スター「私達の力をルナに!」 紫「あれは…もしやニンゲンの像!?」 豆幽々子「ムッギュー?(流石物知りね!で、何?ニンゲンの像って)」 紫「昔、どっかの妖怪が人間になるために使っていたとされる道具よ…」 豆幽々子「ギュ?(そうなの?それじゃあいつ等は人間になってどうするつもりなのかしら?)」 紫「アレで人間になれるのは確か二人のはず…そして残りの一人は…」 むんず 豆幽々子「ムギュッ!?(え!?どうしたの、紫?)」 紫「本来使える種族以外がアレを使えるという事は…やってみる価値はありそうね…」 豆幽々子「ギュー?(あ、何だか嫌な予感が…)」 紫「ピッチャー八雲選手、振り被って第一球…」 豆幽々子「ピキッ!?(や、やっぱりッ!?)」 紫「投げましたッ!!」 豆幽々子「ムーギューッ!(あ〜れ〜!)」 紫「私の予想が正しければ…」 豆幽々子「ギュッムーン!(ぶ、ぶつかるぅ!)」 紫「あの二人のエネルギーが一人のモノになる筈!」 豆幽々子「ビギィュゥッ!」 二人分の妖精の力が幽々子に注ぎ込まれる! 紫「きゃぁ!眩しいっ!!」 テ〜レッテテレッテ〜、テテテテレ〜レテレ〜レテ〜♪ 豆幽々子「サニーサファイアパワー!メーィク、アーップ!!」 ル〜ルルル〜ウ〜、ハァ〜ッン♪ ピキィンッ! 幽々子「食と、旅行会社と、温泉旅館の名の下に…」 紫「おお…これぞまさしく…」 テレテテッテテー♪ |