星「ぶべべべべばごばば…!」 穣子「ぶーつーかーるーよー!」 椛「ぐぬぬぬぬぬ!」 椛「も、もうだめだ! ええーい!こうなったらこっちも最後の手段! ふんっ!!」 椛「仰角良し!風向き良し! 目標までの距離…多分良し! 私の全てをこの跳躍に賭けるッ!!」 穣子「よーけーてー!」 星「ぐがぼばごばぶべぶば…!」 椛「はぁぁぁぁっ…いっけぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」 がっ…駄目ッ……! 椛「届い…かない!」 おーーーちーーーるーーー!」 静葉「ふぅ…何とか衝突は避けたみたいね! 犬っ子の方は下の温泉に落ちたか。 あそこはもうアスレチックの湯の敷地内、か…」 静葉「と、眺めてる場合じゃなかった! 速やかに犬っ子を回収して妹を止めねば! HEYHEYHEY!邪魔するものは全て吹っ飛ばすわよ!」 椛「……あれ? わ、私一体?まだ生きてる… …そうか…下の温泉に落ちて…」 椛「(いかんいかん。 何を私はボケているんだ… とりあえず浮上しないと!)」 椛「(しっかし、また深い温泉だなあ… おや?こんな所に通路が… どれ、行ってみるか…)」 椛「(随分深いな…そろそろ引き返さないと息が… うっ…こ、これはまずい… 早く…早くしないと…あ!あそこが明るい!もう少し!)」 椛「ぶはぁっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ… あ、危なかったぁ… …ハテ?何か随分変わった雰囲気のお風呂だね… アスレチック…って感じじゃないぞ?」 椛「ずいぶん豪華なお風呂だなー。 この口からお湯が出るのなんか新聞でしか見たこと無いや。 むっ、足音…先客が居たのか」 魔理沙「だ、誰だ!?」 椛「あ、どうも…」 魔理沙「って、天狗の犬じゃないか!な、何でこんな所に居るんだ!?」 椛「犬じゃないよ!失敬な! ハッ…!?そういえば星君が溺れたとき平たい胸族を見たって言ってたな… ってことはコレは夢…私あのまま溺れちゃったのか!?」 魔理沙「おいおい、さっきから何訳の分からない事言ってるんだぜ?」 椛「え、?夢じゃない、現実!?」 魔理沙「当たり前だ!それよりお前、何処から入ってきた?ここはアリスの城の風呂だぜ?」 椛「な、何だってーっ!?」 椛「でもおかしいなあ…私が入ってたのは地底の温泉だよ?」 魔理沙「地底の温泉…だと? この風呂に抜け道があるのか!?どこだ!?探すんだぜ!!」 10分後 椛「う〜ん、一通り見て回ったけど、人が通れそうなトコなんて無いよね…」 魔理沙「はぁ…まあ普通に考えたら、汲み上げるにしろ排水するにしろ無理があるよな…」 椛「じゃあ、私はどうしてここに居るんだろう…?」 魔理沙「…あと考えられる事と言えばヤツ≠フ仕業か… だとしたら何のために?理由が無いんだぜ?」 赤萃香「デモサア、スキマデ繋イダラスキマノ中ガオ湯浸シニナルンジャナイカナア?」 椛「ぎゃー!お、鬼だー!」 魔理沙「何驚いてるんだ?コイツは無害だぜ?」 椛「びっくりしたなあ、もう…」 赤萃香「プルプル、私コワイ鬼ジャナイヨ! ソレヨリサア、スキマガオ湯ノ中ニアッタラ全部流レテ行ッチャウト思ウヨ!」 魔理沙「なるほど、水中を通って来たんだからその線は薄いか…」 ???「ふんふんふふ〜ん♪」 青萃香「ったく、どれだけ広いんだヨ、この城は…」 黄萃香「敵映発見!」 青萃香「むっ、ヤツか!…ってあちらはまさか…!」 魔理沙「しかしお前がここに居る以上、絶対どこかに出入り口があるはずなんだぜ」 赤萃香「ウン、ウン…ワカッタ!」 椛「…独り言?」 赤萃香「大変ダヨ!アリスガコッチニ向カッテルミタイナンダ!」 魔理沙「はぁ…毎度毎度面倒なヤツだな…」 椛「いつも一緒に入ってるんだ…」 魔理沙「そうなんだよ、それはもう毎日のように…ってそんな事より!」 椛「そ、そうだ!早く逃げないと!」 赤萃香「今出タラ駄目!モウソコマデ来テルミタイダヨ!」 アリス「あ〜、今日も疲れた〜」 魔理沙「ヤバ…来たぞ!」 椛「どどどどどうしよう!?」 アリス「あら、魔理沙入ってたの?全然気付かなかったわ♪」 魔理沙「お、おう…入ってたんだぜ…」 アリス「せっかくだから一緒に入っても良いわよね♪」 魔理沙「嫌だって言っても入るくせに…」 アリス「ふふ、分かってるなら宜しい…魔理沙は良い子ね♪」 椛「………」 アリス「それじゃあ失礼♪」 椛「……ッ!?」 アリス「ふぅ〜〜、生き返るわぁ…」 魔理沙「あ、あんまりそっち側に行くんじゃないぜ…」 アリス「え?こっちに来いって?」 魔理沙「あ、いや、そうじゃないけど、なんつーかその…」 アリス「ふふ…今日は随分積極的じゃない…」 椛「……んぶっ!?」 アリス「あら…?」 魔理沙「(や、ヤバイ…なんとか誤魔化さないと…)」 魔理沙「い、いやーまいったまいった!ガスが漏れちゃったんだぜ!」 椛「(うううぅ……)ブクブク…」 魔理沙「きょ、きょおはちっとちょーしがよすぎるなぁ、あははは…だぜ!」 アリス「そそそそそうなんだー!?(んもー魔理沙ったら…カワイイ!)」 椛「(い、息が…苦しい…!)」 赤萃香「大変ダ! コノママデハワンコガ溺レチャウ!」 赤萃香「デモ魔理沙ハ動ケナイ… …シカタガナイナア、 ココハ私ガヤルシカナイカ…」 赤萃香「(待ッテロヨー… コノ桶デ新鮮ナ空気ヲ運ンデアゲルカラネ…)」 魔理沙「!?(あ、あれは!そうか…アリスの注意を引き付けるのは任せろ!)」 アリス「どうしたの?」 魔理沙「いやあ、スッキリしたなあ、あはははは…はぁ… …なあ、私の事…幻滅したか?ぐすん(←嘘泣き」 アリス「なななな何を言ってるの!?」 赤萃香「(今ダ!赤ノ1号、静カニ潜行セリ…!)」 魔理沙「だってさ…その…はしたないヤツだと思っただろう? ああ、恥ずかしい…もう一生お嫁に行けないんだぜ…」 アリス「ば、バカねえ…ま、ま、ま魔理沙にはわた、わたしが…ハァ、ハァ、うひひひ…」 椛「(も、もうこれ以上は…)」 赤萃香「(急ゲ、急ゲー!)」 椛「(だめだ、もう限界!)」 赤萃香「(アア!モウチョットナノニ! 耐エロー!耐エルンダー!) 椛「(おぼっ、溺れる〜!)」 赤萃香「(良シ間ニ合ッタ!ホラ、新鮮ナ空気ダヨ!)」 椛「(だーずーげーでー!)」 赤萃香「(アッ、チョッ、ソンナトコ掴ンジャ、暴レチャ駄目ー!」 アリス「あら、また…ってちょっ、ええっ!?」 魔理沙「う、うぉお!?今日は調子が良すぎるんだぜ!」 アリス「幾らなんでもおかしいわ!」 魔理沙「お、おかしくない!何も隠してないんだぜ!」 アリス「…そこをどきなさい!」 魔理沙&アリス「あっ!?」 アリス「…桶?以外は何も見当たらないわね…」 魔理沙「な、そんなバカな!?どういうことなんだぜ!?」 アリス「いや、聞きたいのはこっちなんだけど…」 椛「ぷはぁっ…」 赤萃香「ピゥーッ…」 椛「はぁはぁはぁ…あ、危なかったぁ…」 静葉「おっ、浮いてきたわね… おーーーーい、大丈夫ーーー?」 椛「ハッ…見つかっちゃった!?…って、あれっ?」 椛「こ、ここは…あ、あれれ〜?私、溺れて気を失ってたのか…?」 赤萃香「ウーン、イキナリ掴ンジャ駄目ジャナイカ…」 椛「ああっ…君が居るって事は…夢なんかじゃない!」 赤萃香「ア、アレ?ココハ何処?」 黒萃香「やいやい!返事しやがれってんだよう!…駄目だ、赤の字と繋がんねえんだよう…」 黄萃香「音信不通、行方不明!?」 魔理沙「…どう言う事だ…居なくなっちまったんだぜ…」 アリス「んー?誰か居たの?」 魔理沙「あ、いや…そんなはずないだろう…あは、あはは…」 アリス「そうよねえ、それじゃあ続きを…」 魔理沙「(一体ぜんたい、何がどうなってるんだぜ?)」 その頃、地底のとある温泉宿では… 霊夢「全く…だれが言いだしっぺよ…」 ナズーリン「わ、私じゃないぞ!」 諏訪子「だ、だってさー。みんなもノリノリだったじゃん…」 霊夢「それはそうだけど…」 ナズーリン「まさかこのようになるとは…」 |