妹紅「フェニックス幻魔拳!」 萃香「…っ!しまった!これはこの前の技…」 萃香は幻に包まれた! 妹紅「さあ、しょうぶだ!じゃーん、しょ、あーいしょ!」 萃香「うう、駄目だ〜。妹紅がジャンケンマシーンに見える…このままでは負けてしまうー」 妹紅「あーいこで、しょ、あーいこしょ、あーいこでしょズコッ!」 萃香「あ、あ、あああ…負けた…負けた…そんな…」 妹紅「ふぃーばー!やっぴー!!」 萃香「きゃー、わ、私の体からメダルが…たーすーけーt」 ズコッ 萃香はメダルで滑って転んだ 萃香「うえーん…メダルが、メダルがぁー」 咲夜「…何?どうしたの?」 妹紅「幻を見せてるんだよ。ほいじゃ今のうちに…じゃんけんぽん!私の勝ちだな」 咲夜「…まあ良いか。それじゃ命綱してあげるからいってらっしゃい」 萃香「きゃー、きゃー」 咲夜「と、その前に術を解いてあげなさいよ…」 萃香「…はっ!私は何を?アレ、メダルは??」 咲夜「はいはい、それじゃ行ってらっしゃい。危なくなったら命綱を二回引っ張るのよ」 萃香「え?え?何で?アレ?私負けちゃったの?何時の間に??」 妹紅「二人で引っ張ってやるから心配ないって」 萃香「…だんだん訳が分からなくなってきたよ…」 萃香「それじゃ行ってくるよ…」 妹紅「それにしても…」 咲夜「ええ、かなり長いわね」 妹紅「アイツは一体何処まで行ったんだよ…」 萃香「はわわ、こ、ここどこですか〜?何で私こんな所に居るんですか〜?」 萃香はまだ頭がスッキリしていないようです 萃香「行き止まり…よし帰ろう…じゃなくて!そうだ、早く幽々子を捕まえないと!」 萃香はまっすぐ歩けるようになった! 萃香「うーん、なにやらキカイの扉があるけど、どうやって通ったんだろう?」 萃香「ん?ちゃんと閉まってないな…良し、このスキマからなら…」 ズ、ズ、ズズ、ガララ… 萃香「うんしょ、うんしょ!よし、これで中に入れる!」 ウイィィーン、プッシューン! 萃香「扉が閉まっ…ああっ!い、命綱が切れちゃったよぅ!!!」 咲夜「…あれ?」 妹紅「どうした?」 咲夜「ああ…コレ、見て…」 妹紅「き、切れてるっ!大変だ、萃香の身に何かあったんじゃ…」 萃香「…出入り口はココ一つ…他は何にもないけど…」 ゴゴゴゴ… 萃香「わぁ!じ、地震?…違うっ!部屋が回ってる!!」 萃香「きゃー!めーがーまーわーるぅ〜〜!!」 萃香は滅茶苦茶にシャッフルされて放り出された 萃香「きゃん!…あいたたた。ホントこの前から落ちてばっかり…」 萃香「それにしても…随分高い所から落とされたなあ」 どうやら天井の穴から落ちた様だ…。 何か昇る物がないと届きそうにない 萃香「しょうがない別の出口を…っていうかココは何処なんだよう…」 プチ! トボトボと力無く歩きだした萃香は、足の裏に嫌な感触を覚えた… 萃香「…ああ、虫を踏んじゃった…ううっ、虫さんごめんなさいだよ…」 萃香は虫を踏み潰してテンションさらにダウン しばらく進むと明るい部屋が見えて来ました 萃香「わあ、光だ!それに誰か居る!おーい!」 店主「いらっしゃいませ」 萃香「…こんなところにお店!?」 萃香「おおーい!お店の人ー!」 店主「…おや?これはまた小さなお客さんだな」 萃香「ちょっと聞きたいんだけど、ココは何処?あ!あと、こーんな感じの女の子が通らなかった?」 萃香はジェスチャー交じりに色々聞いてみた 店主「ここはウチの支店の仮店舗だよ。霊夢がどうしてもって言うから出店したんだけど…」 萃香「…こんな辺鄙な所でお客さんなんか来るの?」 店主「客…そういえば今女の子がどうとか言わなかった?」 萃香「そうそう、変な仮面をつけた女の子なんだけど…知らない?」 店主「そうか…仮面の女の子、か…なるほどなるほど…」 そう言うと店主は入り口のドアに鍵を掛け始めたのです 萃香「???…何で閉めちゃうの?今日は店じまい?」 店主「はい、これ。」 萃香「何コレ?紙?」 店主「ちゃんと全部目通してねー」 萃香「なになに…げ!」 萃香「…これは領収書!何で?私何も買い物してないよ!」 店主「君じゃなくてね、その仮面の女の子が買い物…正確には食い逃げした分だよ」 萃香「幽々子…なんて事を…ひぃふぅみぃ…こんなにも!」 店主「そう、こんなにも。代わりに払ってくれたら今回だけは大目に見てあげるよ」 萃香「うう…困ったな。私お金持ってないよ…」 店主「何っ!払えないだって?」 萃香「ひっ!いや、あの、その…」 店主「払えない、か。よし、それなら…」 萃香「(マサカ…分身総出で意味不明の建築物を作らさせられるとか…)」 萃香「(…あれは!落とし穴の罠!…あそこからなら逃げられるかも…)」 萃香「…もう少し考えるんだ萃香!他にまだ手はあるはず!まずは店の品物チェックだ!」 店主「…おお!こ、これは良く見たら…なんと珍しい…ハァハァ」 萃香「…ハッ!嫌な視線を感じるっ!!」 萃香「身の危険!乙女の一大事!!やっぱり逃げるしかない!!」 萃香は落とし穴の罠に足を踏み入れた! しかし体重が軽い為、落ちずに済んだ! 萃香「…あれ?罠が作動しない…なんで?どうして?このこのー!!」 店主「なあ、君…」 萃香「いやー!こ、来ないでケダモノっ!!」 店主「…何を訳の分からない事を…それよりそれ!」 萃香「…え?これはハクタクさんの角だけど…」 店主「そうそう、どうだろう?そいつでひとつ手を打とうじゃないか」 萃香「ホント!?それじゃそうし…」 ぽわわわ〜ん 天使萃香「待って!それは人の物でしょう?勝手に売っちゃだめよ!」 悪魔萃香「何言ってるんだ?それを売って自分だけ助かったらいいじゃねーかよ!」 萃香「うーん…うーん…どうしよう…」 店主「良し!この辺の商品もオマケで付けてあげるよ!これならどうだ?」 ジャカジャカ、チーン! 店主「ありがとうございましたー」 萃香「…ワタシハワルクナイクイニゲシタユユコガワルイ、ユユコガイケナインダユユコガ…」 悪魔の囁きの勝利!! 萃香「しっかしまた…おにぎりばっかり沢山食べたな…ん、発光幼虫の肉??」 その時萃香に電流走る! 萃香「あ……!虫って…肉を食べて変身…マサカさっきの…大変だ!!」 萃香「ああっ!やっぱり!!」 ゆゆ「………」 幽々子は虫の息だ 萃香「返事がない唯の…じゃなくて!おーい生きてるか?…って死んではいるんだっけか」 萃香「まあ自業自得、ってやつか…ナムナム…」 萃香「なーんて、手合わせてる場合じゃないよ、私!…そうだ、さっき貰った中で使えそうな物は…」 萃香は保存の壷を弄った 萃香「あった!薬草だ!コレを薬にして…よし!今飲ませてあげるからね!!!」 萃香「さ、しっかり!ぐいっと飲み込むんだよ!…アッー!」 アンデッドに25ポイントのダメージ!! 萃香「しまった!また死んだー!?しかも何か出てるー!!」 萃香「うわああああああ!どーしよーどーしよー!」 ガタガタッ… 萃香「ああああ…って?貰った別の壷が動いて…る?」 萃香「いいい、今動いたよね…一体中には何が…??」 萃香は壷の中を覗き込んだ 萃香「!!!!!!」 萃香「ぎゃあああ!ツボックだー!!に、逃げなきゃ…」 むんず! 萃香「う、うわああああ放してぇぇぇぇぇえ!!」 壷「ちょっと!落ち着きなさいよ。私よ、わたし」 萃香「ええええ…えっ?その声は…紫?…何でそんなところから??」 紫「私の’スキマの壷’から声が聞こえたから覗いてみたらここに繋がってた、という訳」 萃香「…なぁんだ、ビックリさせないでよ…」 紫「ところで其方の調子はどう?私はまだもう少し其方に合流できそうにないんだけど…大丈夫?」 萃香「それが、その…こんなん出ちゃいました…」 紫「…なにこれ?」 萃香「ゆゆこ」 紫「…少し見ない間にまた縮んだわね…」 萃香「なんとか元に戻らないかな?」 紫「うーん、そうねぇ…。ねえ、ちょっと壷の中覗いてみて」 萃香「…背中が見えるよ」 紫「それじゃ私の指示通りに押してみてくれる?」 萃香「背中のツボを押して回復させるんだね!よーし、マカセロ!!」 紫「…そう、そそそそそ、そこそこ、うんその調子…アッー!!」 萃香「ねえ…一つ聞いていい?」 紫「は、あふん…ん、何、かしらアッ…」 萃香「この背中って…」 紫「私の背中がどうかしたのォー?」 萃香「あんたを回復させてどうするんだよ!」 怒りに任せて床に叩きつけられた壷は無残に砕け散った… 萃香「ああ…やっちゃったよ…これからどうしよう」 萃香はあぜんぼーぜんたちつくした 一方、残りの二人は… 妹紅「じゃんけんぽん!」 咲夜「アッチ向いてホイ!」 妹紅「くそう、今度は私の負けか…」 咲夜「よし、次の曲がり角まで貴女が先頭ね」 妹紅「はいはい」 咲夜「迷子の迷子の子鬼…と亡霊やーい…あ!」 妹紅「どうした?またあっち向いてホイか?」 咲夜「…あれ!居たぞ、見つけた!!」 妹紅「良かった!無事みた…何その壷?骨壷か?なーんちゃって」 萃香「…半分正解」 妹紅「ぷっ、あははー、何だよそれ?それより幽々子は?」 萃香「この中…」 妹紅「…どれどれ…うわあ……これはひどい…」 萃香「私が踏んじゃったの…多分これと’コイツ’で全部だと思うけど…」 妹紅「コイツ…って?」 |